奥多摩のおすすめヒーリングスポット 奥氷川神社
東京都心から直線距離にして約70キロメートル、電車で約2時間ほどの場所にある奥多摩町は、新宿や渋谷と同じ東京都でありながら、都心のネオンやビル群を忘れさせてくれる自然豊かで緑多いエリア。雲取山をはじめ、鷹巣山、七ツ石山、三頭山、御前山、大岳山、川苔山など、東京を代表する山々が立ち並び、週末ともなると多くのハイカーや登山客が訪れる。
その登山客たちが山に向かう際に玄関口となる青梅線の終点、奥多摩駅から歩いて約3分の場所にあるのが、奥氷川神社だ。
大宮の「大宮氷川神社」、所沢の「中氷川神社」と共に、「武蔵三氷川」の一つに数えられる神社で、創建は今から約1900年前ともいわれる古社だ。1944年(昭和19年)に奥多摩駅が開業した際にも、当初はこの神社の名をとり「氷川駅」と呼ばれていた。
見上げるほどの巨木に囲まれた境内は、緑深い奥多摩にあっても、一際自然の豊かさを感じられる、生き生きとした生命感にあふれており、佇んでいるだけで元気が漲ってくる。とはいっても、山深い場所にある木々が鬱蒼と茂る神社とは違い、田舎の学校の中庭のような、開放感がある。
境内入口に立つ根元から分かれている三本の杉は、「氷川三本杉」と呼ばれる杉で、樹高は約43メートル。鎌倉時代に植えられたともいわれる杉で、東京都天然記念物に指定されている。「神木」とされる、この都内最大の杉を眺めているだけでも、都心では決して得ることのできない「元気」をチャージできる気がするのである。
道路のすぐ脇にあるので、アクセスも容易。山に出かける前や登山の後はもちろん、奥多摩湖方面にドライブやツーリング、サイクリングに出かける際などにも是非立ち寄りたいおすすめの場所だ。