須佐神社
須佐之男命を祀る神社
須佐神社は、出雲市の市街地から南に車で30分ほど入った山間部にある神社。「出雲風土記」には、須佐之男命が「この国は小さい国であるが良い国である。ゆえに自分の名前は木石ではなくこの土地につけよう」といわれ、大須佐田、小須佐田を定め、終焉の地とされたと伝えられる。戦国時代の武将・尼子晴久にも崇敬を受け、現在の本殿も1554年に尼子晴久が寄進したといわれるもの。大社造で県指定文化財となっている。主祭神は須佐之男命。稲田比賣命、脚摩槌命、手摩槌命をあわせて祀っている。
例祭は4月18日。翌4月19日には古伝祭が行われ、修理固成(しゅりこせい)・耕田播種の舞楽とされる陵王舞、および五穀豊饒を祈願する弓射神事の百手神事が行われる。また、8月15日には島根県無形文化財の切明神事(きりあけしんじ)、俗に念仏踊りと呼ばれる神事が行われる。これは五穀豊穣を願う田楽に、中世の念仏が加わった神仏習合的性格を持つものといわれ、着流し姿の踊り手が円になって「ナーマミドー」と唱えながら、笛や鉦に合わせて踊り、豊作を願うもの。


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須佐神社(すさじんじゃ) DATA
- 場所: 島根県出雲市佐田町須佐730
- 交通(公共交通機関で): 出雲市駅から一畑バス「出雲須佐行き」に乗車し須佐バス停で下車。そこから徒歩3キロ又はタクシーを利用
- 交通(車で): 出雲ICから車で30分または松江道吉田掛合ICから国道54号経由で20km20分
- 駐車場: あり
- 期間: 通年
- 時間: 境内自由
- 休み: 境内自由
- 料金: 境内自由
- 問い合わせ: 0853-84-0605
須佐神社
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