戸隠神社
公開日: 2010年9月12日 | 最終更新日 2019年12月22日
戸隠神社(とがくしじんじゃ)は長野県長野市にそびえる標高1904メートルの戸隠山の麓にある神社。創建は、一説には2000年以上前の孝元天皇5年(紀元前210年)ともいわれる古社で、霊山であり修験者の山であった戸隠山にあって、長きにわたり人々の崇敬を受けてきた神社だ。平安時代以降は、それまでの神道や自然崇拝と、天台宗や真言宗といった仏教が混合(神仏混淆)した「戸隠山勧修院顕光寺」として近隣はもとより広くその名が知られ、「戸隠十三谷三千坊」として、比叡山、高野山と並び称される勢力を誇り、各地から参拝者や修験者が訪れたという。
鎌倉時代には、顕光寺(戸隠神社)の別当職が麓にある善光寺の別当も兼ねるようになり、それまで互いに牽制し合っていた両寺が関連を深めることにより、人々も両方を参拝することが多くなった。
戦国時代には、武田信玄と上杉謙信の争いに巻き込まれ、苦難の時代となるが、やがて、江戸時代に至ると徳川家の庇護の下、東叡山寛永寺の末寺となり、次第に農業や水の神としての性格を強める。山中は門前町として整備され、今も威容を誇る杉並木もこの時期に整備されたものだ。明治時代になると、神仏分離、廃仏毀釈の流れの中、顕光寺は寺を分離し、現在のような戸隠神社となった。当時戸隠の各寺院にあった仏像などは、今も近隣の村の社寺に残り、大切にされている。
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戸隠神社(とがくしじんじゃ) DATA
- 場所: 長野県長野市戸隠
- 交通(公共交通機関で): 長野駅前バス乗場(川中島バス長野駅前総合案内所前)から「バードライン経由戸隠高原行き」で約1時間。宝光社:宝光社宮前下車すぐ / 中社:中社宮前下車すぐ / 奥社:奥社下車徒歩40分
- 交通(車で): 長野ICから国道18号線~浅川ループライン経由バードライン~戸隠
- 駐車場: あり
- 期間: 通年(奥社は冬期間(1月8日頃から4月半ばまで)社殿及び授与所窓口閉鎖)
- 時間: 境内参拝自由(授与所は9:00~17:00。時期により変動あり)
- 休み: 境内参拝自由
- 料金: 境内参拝自由
- 問い合わせ: 026-254-2001(戸隠神社中社)
- HP: 戸隠神社
戸隠神社
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