軍艦島
公開日: 2008年9月7日 | 最終更新日 2015年7月6日
長崎県長崎市の長崎港19キロメートルの沖合に浮かぶ軍艦島は、正式名称を「端島」という面積約0.063平方キロメートル、周囲約1.2キロメートルの島。沖合から見る島の形が軍艦のようにもみえるというので、「軍艦島」とよばれるようになった島だ。
江戸時代後期に石炭が発見された後、明治に入ってから採掘が開始され、軍艦島は日本の産業発展の上で大きな役割を果たすようになる。大正から昭和にかけては石炭の増産に伴い、日本で初めての鉄筋コンクリートの住宅(1916年(大正5年))などが次々に建設されるなど島は大いに繁栄し、最盛期の1960年(昭和35年)頃には、島内の人口は5267人を記録、世界でも最高の人口密度であったという。
島内には、小学校や映画館、プール、パチンコ店などの娯楽施設もあったが、エネルギー源の主役が石炭から石油へ変わるにつれ、石炭の消費量が減り、1974年には炭鉱が閉山、翌年には無人島となり立ち入りも禁止された。
その後、一部の人たちの間で、日本の産業発展に欠かせない重要な役割を果たしたその歴史や、唯一無比の景観が話題となり、2000年頃には知る人ぞ知る存在ながらも、歴史好き、廃墟好きがチャーター船などで訪れるスポットへと変わっていった。さらには軍艦島を愛する人々の地道な努力もあり、ついには2009年に観光用ルートも整備され、再び公に上陸できるように。今や、その魅力や歴史にますます注目が集まっている存在の島なのだ。
戦艦「土佐」に似ているとして「軍艦島」と呼ばれるようになったのは、大正時代頃からといわれる。
関連リンク
軍艦島上陸ツアー催行会社および軍艦島情報関連リンク
●やまさ海運(株)
Tel.095-822-5002
http://www.gunkan-jima.net/
●軍艦島クルーズ
Tel.095-895-8410
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●軍艦島コンシェルジュ
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●軍艦島炭鉱閉山前の様子
http://gunkanjima.hayabusa-studio.com/
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軍艦島・端島(ぐんかんじま・はしま) DATA
- 場所: 長崎県長崎市端島
- 交通: 長崎港から軍艦島上陸ツアー船に乗船、約40分。
- 期間: 通年
- 問い合わせ: 095-829-1152(長崎市観光政策課) 095-829-1314 (長崎市観光推進課) 095-823-7423(長崎国際観光コンベンション協会)
- HP: 長崎県観光連盟