秋田県仙北市 国道341号線 紅葉の山々
しとしと雨が降る10月の或る日、早朝の国道341号線を玉川温泉に向かっている途中で、色とりどりの「秋」に彩られた山に出会った。出会ったというのは、あまり正確ではないかもしれない。走っている最中、美しい紅葉の山々の風景は続いていたはずなのだが、重く垂れこめる雲のせいで視界は悪く、山の風景はほとんど見えていなかった。それが少しずつ、雲が薄くなり、視界も良好となって、あるカーブを曲がった瞬間にこの風景が目に飛び込んできたのだ。その感覚は、「出会った」と表現するにふさわしいものだった。依然、上の方には雲がかかってはいるが、赤、黄、橙と鮮やかに色づいた木々たちが幾重にも重なり、素晴らしい景観を作り出している。京都や奈良の神社仏閣と共に眺める紅葉の風景も素晴らしいがこうした自然の山々の紅葉もまたいいものだ。