冬の支笏湖

冬の支笏湖。少しずつ春の訪れを予感させながらも、まだまだ氷点下の寒い日々が続く北の大地から、厳冬期でも殆ど凍ることのない美しい湖の様子をお届けします。

最北の不凍湖

新千歳空港から車で約30分、どこまでも続く林の中の道を走り抜けると、北海道ならではの雄大な大自然に囲まれた美しい湖が出現する。日本最北の不凍湖(冬でも凍結しない湖)であり、日本有数の透明度を誇る支笏湖だ。今から約4万年前に支笏火山が噴火してできたカルデラに長い年月をかけて水がたまって形成されたカルデラ湖で、初めは丸い形をしていたものの、湖をはさんで直線状に存在する恵庭岳、風不死岳、樽前山といった山々が次々と連鎖的に噴火活動を行ったために、現在のようなひょうたんの形をした湖となったという。

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冬の支笏湖

支笏湖の美しさの秘密

美しい湖として知られる支笏湖は、日本で第三位の透明度(17.5m)を誇る。その美しさの秘密は、周囲の自然が、人の手があまり入らないまま保たれたことにある。火山活動で形成された支笏湖は、周囲を急峻な山々に囲まれている為、人間の手が入りにくかったのだ。摩周湖、倶多楽湖など、透明度が高い湖はカルデラ湖が多いのも同様の理由。

冬の支笏湖

支笏湖が凍らない理由

周辺の気温がマイナス10度を下回ることも珍しくないこの地にあって、支笏湖が凍らないのはなぜだろう。それは支笏湖の深さに理由がある。支笏湖の水深の平均は256m、最大水深は363m。支笏湖は海抜247mの場所にあるので、湖のもっとも深いところは海面よりも低いということになる。ちなみに、最大水深363mは、田沢湖についで日本第2位の数字だ。この湖の深い部分にある比較的水温の高い水が湖の上部を温める形となって湖面が凍結しないのだ。(とはいえ、低温の日が長く続くと結氷することもある。最近では2001年に全面結氷している。)

冬の支笏湖

湖面が凍ることは中々ないが、夜の気温はぐっと下がるため、朝方の湖畔では水のかかる岩や木が凍っているのを見かけることもある。夜の間に絶え間なく水しぶきがかかりながら、次第に凍っていったのだろう。滴るような状態のまま、凍っているのが面白くもあり、また美しくもある。特に日の光を浴びながら、きらきらと煌く様は、一級の芸術品か何かのようだ。自然の造形美の素晴らしさ。偶然のきらめきが、時間を止めてそこにある。

冬の支笏湖
冬の支笏湖
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冬の支笏湖
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支笏湖へのアクセス

車で行く場合は、新千歳空港からなら道道16号線、国道453号線経由で約30~40分。札幌市内からは国道453号で約1時間15分。秋から春先にかけての北海道はどこもそうだが、道が凍結していたり積雪状態であったりするので、時間には余裕を持ちたい。バスの場合は、新千歳空港から約50分、JR千歳駅からは路線バスで約45分。

冬の支笏湖

支笏湖周辺の温泉

火山地帯にある支笏湖。周辺には支笏湖温泉、丸駒温泉、いとう温泉といった温泉が湧く。

冬の支笏湖

 

丸駒温泉旅館

支笏湖畔に古くからある一軒宿。豊富なお湯と湖を間近に望む絶景のロケーションが魅力だ。湖に面していない部屋もあるので予約の際は確認を。

丸駒温泉旅館丸駒温泉旅館

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