日本の絶景を探して　岩国城から見る風景　山口県岩国市

公開日: 2019年3月19日 | 最終更新日 2019年10月16日

素晴らしい風景を求めて日本各地を旅するシリーズ「日本の絶景を探して」　今回は日本三名橋の一つで国の名勝にも指定されている「錦帯橋」を見下ろす山の上に立つ岩国城を訪れます。

岩国城からの眺め

お城から見る錦帯橋と瀬戸内海

山口県の東部に位置する岩国は、古くから山陽道の交通の要衝として知られる所で、江戸時代には吉川氏の治める岩国藩（岩国領）の城下町がありました。

その岩国の中心的存在であった岩国城は、1601年（慶長6年）に、毛利氏家臣で周防岩国領初代領主・吉川広家により築城されたものです。

岩国城

岩国城

岩国市にある標高約216メートルの横山の山頂に、約8年の月日を費やして築かれたものの、完成からわずか7年後の1615年（元和元年）に出された「一国一城令」により天守が破却され、その後は、「御土居」と呼ばれる山麓の館が岩国の行政の中心となったといいますから、城としてはいささか不遇の城ですね。

岩国城の石垣

錦帯橋から見る岩国城（真ん中よりやや右寄りの位置）

錦帯橋から見る岩国城（クローズアップ）

現在、山の上に立つ城は、1962年（昭和37年）、麓からの見栄えなどを考慮して、本来天守があった場所よりも南側の場所にずらして「復興天守」として再建されたもので高さは約19.5メートル。

岩国城

建物自体は鉄筋コンクリート構造で、上階がその下の階よりも大きな造りとなっている「南蛮造（唐造）」と呼ばれる外観以外は取り立てて特徴はありませんが、この復興天守の展望台からみる景観が特別なのです。

岩国城の石垣

岩国城へのアクセス（公共交通機関で）

では、岩国城へのアクセス方法をご説明しましょう。

岩国城までは、JRの新岩国駅を利用すると便利です。駅を出てすぐ目の前にあるバス停から｢錦帯橋行｣のバスに乗って約15分で「錦帯橋」に到着します。（または、JR岩国駅からバスで約20分で「錦帯橋」。 / JR岩徳線川西駅から徒歩で約20分で「錦帯橋」。）

そこから徒歩で10分ほどでロープウエー乗り場に。ロープウエーに乗ったら約3分で「山頂駅」に着きます。

ロープウェー山頂駅からお城へ徒歩で約10分

そこから徒歩で約10分ほどでお城に到着です。（点検日などでロープウエーが運休していることもあるので注意。合わせて復興天守も休館となる場合もあり。詳しくは岩国市公式観光Webサイトのロープウエーのページへ→　岩国市公式観光Webサイト　）

麓からは徒歩で登ることも可能で、登るペースにもよりますが40分ほどでお城まで行くことができます。

岩国城へのアクセス（車で）

車で行く場合は山陽自動車道岩国ICから約15分ほどで錦帯橋に着くので、車を止め、ロープウエー乗り場へ。（駐車場は錦帯橋下河原、上河原、ロープウエー乗り場前に有）。ロープウエーを降りたら同様に徒歩でお城へ向かってください。

岩国城からの眺め

岩国城からの眺め

視点の高さこそ、横山の標高と城の高さを丸々足しても約236メートルと、例えば東京スカイツリーの高さ634メートルの半分にも満たない高さ（逆にスカイツリーの高さに改めて驚かされますね）ではあるのですが、眼下には、日本三名橋の一つである「錦帯橋」と、ゆったりと流れゆく錦川、豊かな緑に包まれた家々と岩国の町並みが見え、その向こうには無数の小島が点在する美しい瀬戸内海が広がっています。

岩国城から見る錦帯橋

岩国城からの眺め

その雄大かつ穏やかな風景は、日がな一日眺めていても飽きることのなさそうな、まさに「絶景」と呼ぶにふさわしい風景です。

岩国城からの眺め

岩国城からの眺め

岩国城から瀬戸内海を望む

ちなみに岩国城ロープウエーは、朝の9:00～午後5:00まで20分間隔で運行。復興天守は、朝9:00～午後4:45まで。（入城は午後4:30まで）ロープウエー利用料金は、往復大人550円、小学生250円、片道大人320円、小学生150円。岩国城の天守閣入城料金は、大人260円、小学生120円。

錦帯橋

セット割引として（錦帯橋・岩国城ロープウエー・岩国城の3つのセット）　大人が1,110円→940円へ、小学生が520円→450円へ割引になるチケットもありますので、時間に余裕がある場合にはそちらを利用してくださいね。（錦帯橋と岩国城をセットで見る場合、所要時間の目安としては約1時間30分〜2時間ほどです。）

岩国の郷土料理「岩国寿司」

錦帯橋近くには岩国の郷土料理で「殿様寿司」とも呼ばれる伝統料理「岩国寿司」を食べられる店もありますのでチェックしてみて下さいね。

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