鵜戸神宮 洞窟の中の本殿
公開日: 2015年7月13日 | 最終更新日 2015年7月14日
地元の人々には「鵜戸さん」と呼ばれて親しまれている鵜戸神宮は、宮崎県日南市にある神社。太平洋に突き出した岬の洞窟に朱塗りの社殿がある印象的な神社で、群馬県富岡市にある貫前神社と並ぶ珍しい「下り宮」の神社だ。
「下り宮」とは、鳥居よりも本殿、拝殿が低い位置にある神社の事で、ほとんどの神社が鳥居と同じか、鳥居よりも高い位置に本殿、拝殿があることが多い中、珍しい形式の神社。貫前神社、熊本県にある草部吉見神社と共に、日本三大下り宮の一つにも数えられている。
駐車場に車をとめて、楼門をくぐり、最初はなだらかな道を進んでいく。右手には太平洋の大海原。美しい風景を眺めながら、何か所かの階段を下り、最後に長い階段を下りるとようやく本殿にたどりつく。
写真は、その本殿の様子。ごつごつとした岩肌の洞窟の中に八棟造の本殿が鎮座する。本殿の後ろに回り込むと「お乳岩」と呼ばれる、玉のような水滴が常に滴り落ちている岩があり、安産や子育てに御利益があるとして、信仰の拠り所になっている。