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三国港突堤(エッセル堤)


写真提供:福井県観光連盟

別名「エッセル堤」とも呼ばれる三国港突堤は、明治時代に九頭竜川河口に建設された幅9メートル、長さ511メートルの突堤。宮城県の野蒜港、熊本県の三角港と共に「明治三大築港」の一つに数えられる。

江戸時代末期から明治時代の初め頃にかけ、九頭竜川の上流から流れてきた土砂や、川の氾濫により、河口に土砂が堆積して三国港の水深が浅くなり、船舶の航行に支障をきたしていた。そこで、三国の豪商6人が発起人となり、県や政府に改修を強く求め、建設されたのがこの突堤だ。

総工費は当時の金額で約30万円、内務省土木局のオランダ人技師G・A・エッセルにより計画が進められ、ヨハネス・デ・レーケが監督、1878年から6年かけて、日本で初めての西洋式工法による近代的な突堤が完成した。日本海特有の冬の荒天に加え、コレラが蔓延するなどし、工事は難航したという。

1970年に建設された新堤と併せ、全長927メートルとなった突堤は、今も導流堤兼防波堤としての機能を果たしている。釣りのメッカとして知られるほか、夕陽の美しい場所としても有名。2003年(平成15年)に国の重要文化財に指定されている。

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