慶佐次湾のヒルギ林

公開日: 2007年2月16日 | 最終更新日 2023年5月31日

国指定の天然記念物

那覇市から100キロ弱、331号線で有銘を越えた先にある慶佐次（げさし）に、ヒルギの原生林が広がっています。広さはおよそ10ヘクタール。

「ヒルギ」とはマングローブ林を主に構成する樹種のこと。ヒルギは海水と淡水が入り混じる河口に生える樹で、ある程度の干満の差がある場所に生息しています。ここ慶佐次湾では「オヒルギ」、「メヒルギ」、「ヤエヤマヒルギ」と3種類のヒルギが見られるのです。

満潮時には水に浸かっていますが、潮が引くとマングローブ特有の湾曲して地面から「にょきにょき」とつきだした根（呼吸根）を見ることが出来ます。中々壮観な眺めです。周辺には遊歩道も整備されていて、ヒルギの生い茂る中を歩くことが出来るようになっています。「シオマネキ」や「トントンミー」と呼ばれるハゼの一種など、様々な干潟の生物に出会えることも多いので、目を凝らしてみてみましょう。

南国特有の迫りくるようなダイナミックな自然を全身で感じることができます。
　　　

Memo

よりダイナミックに自然を体感できるカヌーを利用してのエコツアーもおすすめです。満潮時に慶佐次川のマングローブの中へカヌーで漕ぎ入り、生物の目線でジャングルを観察。ツアー終了後の、サーターアンダギーと飲物を頂きながら、ガイドとの「ゆんたく（おしゃべり）タイム」も楽しい。参加条件は5歳以上で満潮時のみ催行。料金は大人6500円、小人4500円、幼児2500円。詳しくはやんばる自然塾TEL：0980-43-2571｜FAX：0980-43-2585　まで。

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