宮之浦岳
公開日: 2008年11月22日 | 最終更新日 2019年6月3日
九州の最高峰
1500メートル以上の山が連なり「洋上のアルプス」とも呼ばれる屋久島の最高峰「宮之浦岳」は標高1936メートル。九州の最高峰でもある。屋久島自体は亜熱帯に属するのだが、標高が上がるに従い気候帯が変わり、亜寒帯に生える高山植物なども見られるようになる。山腹には花崗岩の奇岩が多く見られ、これが宮之浦岳の景観を独特のものにしている。特に頂上付近の巨石はその大きさと光景の不思議さで圧倒される。名前の由来にもなったという麓の集落「宮之浦集落」の人々の山岳信仰の対象となったのも頷ける気がする独特の雰囲気に包まれているのだ。淀川口から登ると途中に現れる「花之江河」「小花之江河」の景観も印象的。登山道のあちらこちらで屋久シカに遭遇する。
宮之浦岳登山ルート
もっとも一般的なのは標高約1360mの淀川入り口から登る淀川ルート。途中の眺望もよく、晴れていれば気持ちの良い登山が楽しめる。そのほか小屋やテントでの宿泊を伴うが、淀川入り口から宮之浦岳を経由して、縄文杉を通り、荒川登山口へと抜ける縦走も人気。日帰り、宿泊とも健脚向き。遭難事故も少なくないので、季節、天候、体力に見合った十分な装備で挑みたい。
宮之浦岳 主な登山ルート
- 淀川ルート : 淀川入口 – 約40分 – 淀川小屋 – 約100分 – 花之江河 – 約130分 – 宮之浦岳
- 縄文杉ルート : 荒川登山口 – 約210分 – ウィルソン株 – 約110分 – 縄文杉 – 約240分 -宮之浦岳
- 楠川歩道 : 白谷雲水峡 – 約60分 – 白谷山荘 – 約120分 – 大株歩道 – 約120分 – 縄文杉 – 約240分 -宮之浦岳
- 安房歩道 : ヤクスギランド – 約4時間半 – 石塚小屋 – 約50分 – 花之江河 – 約130分 – 宮之浦岳
- 永田歩道 : 飯田橋登山道 – 約180分 – 竹之辻 – 約210分 – 鹿之沢 – 約45分 – 永田岳 – 約60分 – 宮之浦岳
関連リンク
- 屋久島観光協会(外部サイト)
- 屋久島町(外部サイト)
- 屋久島環境文化財団(外部サイト)
- 宮之浦岳の概要(外部サイト)
- 登山ルート 屋久島ポータルサイト(外部サイト)
- 屋久島世界遺産センター(外部サイト)
Japan web magazine’s recommend
宮之浦岳(みやのうらだけ) DATA
- 場所: 鹿児島県熊毛郡屋久島町
- 標高: 1,936 m
- 期間: 通年(冬季は積雪もあり、要経験)
- 問い合わせ: 0997-42-1019
- HP: 屋久島観光協会
宮之浦岳
+-で地図を拡大縮小