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旧安田庭園

旧安田庭園

潮入回遊庭園

旧安田庭園は江戸時代、常陸笠間藩本庄氏の下屋敷があったところで、1701年(元禄4年)にこの地を拝領した本庄因幡守宗資が築造したと伝えられる大名庭園。中央に心字池と呼ばれる「心」の字をかたどった池が配され、その周りには散策路が廻らされ、点在する燈籠や橋が風情を醸し出している。こじんまりとしていながらも、巧みに配された石や木の御陰で居る場所によって変化に富む風景、池に遊ぶ亀や水鳥、繁る木々の葉擦れの音も心地よい緑の空間だ。池の後ろに見える、大正15年建築のドーム屋根の両国公会堂と、東京スカイツリーの姿も印象的。

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旧安田庭園

明治に入って旧備前岡山藩主池田章政邸となった庭園は、さらに1891年(明治24年)には安田財閥の創始者・安田善次郎の所有となった。現在の庭園の名前はここから来ている。安田善次郎逝去後は遺志により当時の東京市に寄付された。

1923年(大正12年)に発生した関東大震災によって壊滅的な被害を受けるものの、残った石組みなどを元に復元工事が行われ、1927年(昭和2年)には初めて一般公開されている。戦後の昭和42年に東京都から墨田区に移管された庭園は全面改修が施され、名園として知られていたという往時の姿に復元された。現在は東京都指定の名勝となっている。アクセスはJR両国駅から徒歩で4分、地下鉄大江戸線の両国駅からなら徒歩6~7分で着く。入園は無料だ。

旧安田庭園
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かつて、心字池には隅田川から直接水が引き込まれていた。これは、川の潮位によって池の水位が上下し、それによって変化する景観を楽しむという潮入回遊庭園と呼ばれるもの。しかし、昭和30年代迄の隅田川の水質悪化や洪水対策の堤防補強に伴って、昭和40年頃には隅田川の水を取り入れるための水門が閉じられ、現在は地下に作られた貯水槽と池の水をポンプで循環させることにより、人工的に干満を作り出し、潮入を再現している。

旧安田庭園

隅田川からの水を調節していた水門。現在はその機能を失っているものの、往時の姿をとどめる遺構として、保存されている。

   

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