松本城と桜

松本城と桜

国宝松本城と桜

さきほどまで激しく降っていた春の雨も、気がつけが小降りになっていた。安堵感と共に傘を差して車を降りる。

駐車場の空きを探して二周ほど城の周りを巡っただろうか。そこかしこの駐車場が満車の中、運よくちょうど一台空きが出た。それも門から比較的そばのところだ。傘に滴る雨の音を聞きながら、通り過ぎる車を二台やり過ごし、足早に門へと向かう。

松本城と桜

ふと、お堀の方に眼をやるとライトアップされた桜並木が水面に映りこんでいた。なんという可憐な光景だろう。なんと静かで品のある美しさだろう。ゆらゆらとお堀の水は風にゆれ、それと共に映りこんだ桜の姿もゆれている。夜の闇が周囲を包み込むことによって、その光景だけがくっきりと際立っている。際立っているのにもかかわらず、少し眼をずらすだけで、ふっと消えていってしまいそうな気がする。

松本城と桜

そうこうしているうちに門にたどり着いた。黒塗りの壁と石垣、直線の男性的な力強さと、手前の桜の美しさが見事なコントラストを作り出している。

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松本城と桜
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順路に従って進んでいくと、ほどなくして黒門が現れる。昼間見るよりも、その重厚でどっしりとした存在感は増している。松本城の要の門に、まさに相応しい。

松本城と桜

門をくぐるともう目の前がお城だ。しだれ桜と五層六階の天守閣の共演。それは息を呑む美しさ。

松本城と桜
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しとしとと雨は降る。服や靴が雨に濡れるのはもちろん心地よくはないが、桜や紅葉は雨に濡れたほうがより美しく見える。つややかに色めきたつような感じがするのだ。特に薄淡色をした桜の花びらは、雨に濡れると健気さと色気が同居したような、なんとも言えない不思議な魅力に包まれる。

松本城と桜

ライトアップの時期に行われる雅楽の演奏。夜桜に城、そして雅楽。これ以上の雰囲気はない。

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「桜並木光の回廊」

国宝松本城では例年、松本城管理事務所職員による桜の開花宣言の2日後から10日間、外堀の桜並木約600mと女鳥羽川の桜並木約400mのライトアップが行われ、夜の闇に浮かび上がる城と桜の幽玄な姿を楽しむことができる。雅楽が奏でられる中、風に揺れる夜桜の姿は妖しいまでに美しく、しばし夢の世界へ迷い込んだような心地にさせてくれる。

松本城と桜

松本城へのアクセス

松本城へは松本駅から松本電鉄バス「タウンスニーカー」北コースで6分、松本城黒門下車すぐ。または徒歩で約20分。JR大糸線北松本駅(東口(お城口))からなら徒歩で約7分。車なら松本ICから約15分ほど。桜の時期は、道路及び駐車場は混雑しているので、時間に余裕をもって出かけたい。城から少し離れた駐車場に車を止め、散歩がてら歩くのもおすすめだ。

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松本城

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