魚うどん

魚うどん

「さかな」のうどん

美しい海岸線と風光明媚な景勝地で知られる宮崎県日南市周辺(油津、西町)の名物・魚うどんは、小麦粉の代わりにアゴ(トビウオ)などの魚のすり身を使って作られるうどん。元々は食料の乏しかった戦時中に、代用食として作られ食べられていたものだ。すり身に卵を加えて混ぜ合わせ、さらに水溶き片栗粉、小麦粉、塩などを入れすり合わせた後、熱湯の中に突き出し、水でさらす。その「麺」に、アゴやシイラなどで取ったダシをかけて頂く。

「うどん」と命名されてはいるが、もちろんいわゆる「うどん」とは全くの別物なので、箸で手繰りよせて、一息につるつるっとすすって食べるというわけにはいかない。色もややピンクがかった肌色。そして味は「魚」だ。「お出汁の中に浮かぶ、細いかまぼこ」といった感じだろうか。しかしこれが不思議な美味しさなのだ。魚の風味のしっかりした出汁に、魚の旨みが凝縮された「麺」。口の中いっぱいに海が広がる。

この魚うどん、油津港そばの飲食店で食べられるほか、毎月第2・4日曜日の午前6時から日南市漁協内市場で開催されている「港あぶらつ朝市」で食べることができる。

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