石見銀山遺跡とその文化的景観

      

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大自然の中に残る壮大な歴史の一ページ

島根県大田市。出雲大社から車で1時間ほど走った山奥にその場所はある。山奥といっても、日本海から直線距離で僅かに7キロほど。目を凝らせば海から見えないこともない場所だ。ここにはかつて、中世の日本の経済を支えたといっても過言ではないほどに豊かな銀の産出量をほこった山があった。石見銀山である。時は大航海時代の真っ只中。船に乗り地球の反対側からはるばるやって来たヨーロッパ人は、質の高い石見銀山の銀に注目した。安定した量と質の銀を生み出した石見銀山。その名は世界に轟いたという。

 

最盛期の16世紀~17世紀には世界の銀産出量の約三分の一を占めたという石見銀山。1526年に筑前の神屋寿貞によって発見されて以来、1923年に閉山されるまでおよそ400年に渡り銀の生産を続けてきた銀山一帯は、銀を製錬するために必要な木材を厳密に管理したこともあり豊かな自然環境が守られてきた。採掘された銀は製錬され、国内はもとより、中国、そして世界へと広く流通し、16世紀~18世紀頃の世界経済にも大きな影響を与えたといわれる。銀山と周囲の環境、そして人々の生活が見事に調和した、歴史と自然が融合した人類の遺産として、世界遺産にも登録されている。

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