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黒石つゆ焼きそば

黒石つゆ焼きそば

津軽のB級グルメ

青森県黒石市。人口およそ3万7千人、江戸時代に津軽藩の支藩として陣屋もおかれた歴史ある町だ。りんごと米の産地として知られ、町には酒蔵が立ち並び、「日本の道百選」にも選ばれた伝統的な建造物「こみせ通り」が趣きのある景観を作り出している。そんな黒石の町で昔から食べられているB級グルメをご紹介しよう。スープ入りの焼きそば「つゆ焼きそば」だ。ご存じない方は、「焼きそばなのに、つゆ入りとはこれいかに?」と思われるだろう。「あん」の間違いではないか、と。しかし、「つゆ」なのである。「焼きそばに、つゆ」とは一体どんなものなのだろうか。

黒石

焼きそばの町「黒石」

あまり知られていない事だが、そもそも黒石は「焼きそばの町」だ。人口3万7千人に対し、市内には約70軒もの焼きそばを提供する店が犇めき合っている。人口比にすると「日本一の焼きそばの町」といっても過言ではない。太麺の中華麺を使ったもっちりとした焼きそばは、戦後次第に黒石の人々の間に広まり、食堂や駄菓子屋で、おやつや軽食として人気を博していく。それらは主に、いわゆる通常の「焼きそば」で芳ばしい香りと甘辛いソースで特に子供達に大人気だったいう。

昭和三十年代後半に、焼きそばにスープをかけて提供するお店が出現する。ある日、冷めてしまった焼きそばに、試しにつゆを掛けてみたら、意外にも、焼きそばのソースとつゆがマッチして美味しかったという。ひょんなきっかけで生まれたこのスープ入りの焼きそば「つゆ焼きそば」は徐々に市民の間に浸透、人気のメニューとなる。各店で、そばつゆや豚骨、鶏がらなど独自のアレンジを加え、現在に至るのである。

黒石つゆ焼きそばの特徴

黒石・こみせ通り

文字通り、つゆのかかった黒石のつゆ焼きそば。ソースの味とつゆが交じり合った味は、どこか懐かしい感覚を内包しつつ、目新しさもあるという独特な魅力を持った不思議な味わいだ。もっちりとした平打ちの太麺にソースとつゆが絡み合い、想像以上に食べやすい。こってりとしたソース焼きそばがあまり得意ではない方にも食べやすい味かもしれない。上記のように店ごとにスープやトッピングに工夫が加えられており、いくつかのお店を食べ歩くのもまた楽しい。

昼食を取った後でも、おやつにぺろりと入ってしまう「つゆ焼きそば」。「こみせ通り」をぶらぶらと散策しながら、お腹が空いたら「つゆ焼きそば」をさらさらと食べて腹ごしらえ。お腹が満足したら、またのんびり散策の続き。そんなスタイルにぴったりな津軽のB級グルメだ。

黒石・こみせ通り

黒石 こみせ通り

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黒石つゆ焼きそば・蔵よし(くらよし)

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Japan Web Magazine 編集部

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