一畑電車とキバナコスモス
公開日: 2015年10月6日 | 最終更新日 2015年10月7日
「ばたでん」と呼ばれて地元の人々に親しまれる一畑電車は、島根県の出雲地方を走る電車。風光明媚な宍道湖畔や、緑豊かな出雲の田園地帯をがたんごとんと駆け抜ける。
2010年公開の「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」では、中井貴一演じる主人公が、一念発起してこの一畑電車の運転手になるという子供の頃の夢を叶え、運転シーンを含めた電車の内外や周辺の風景など、「ばたでん」の魅力を余すところなく伝えるシーンがスクリーンに映し出され、公開後5ヶ月間の定期外利用者数は、前年比で10パーセント増と、「ばたでん」の新たなファン層獲得に貢献している。
写真はキバナコスモスの後ろを走る一畑電車北松江線。東京や大阪の通勤電車の風景とはかけ離れた、長閑でのんびりとした空気。映画の主人公のように、ただ忙しく時が過ぎ気が付けば年を取っていくような日常について、ふと立ち止まって考えさせられる温かみと余裕が漂っている。