平湯大滝
広々とした駐車場に車を停め、てくてくと歩いていくと、水煙を上げて轟々と流れ落ちる滝が見えてきた。もうもうと空に上っていく水煙が、朝の日光をきらきらと反射している。近づくにつれ、風に乗って小さな水の粒子たちがやってきた。それは爽やかな心地よい冷たさで、顔や腕の皮膚を撫ぜていく。
奥飛騨温泉郷平湯温泉から車ですぐの場所にある平湯大滝は、幅約6メートル、落差64メートルの滝。飛騨三大名瀑の一つで、「日本の滝百選」「岐阜県の名水50選」にも選ばれている滝だ。春夏秋冬、四季折々の表情を見せ、特に紅葉の美しさで知られるが、冬の凍結時の迫力や、春から初夏にかけての新緑の中で流れ落ちる爽快感も中々のもの。