都井岬の野生の馬たち
宮崎県の都井岬は、日本でも数少ない野生の馬に出会える場所。
この野生馬は、北海道の道産子や長野県の木曽馬、長崎県の対州馬などとならぶ、今や絶滅が危ぶまれている希少な日本在来馬の一つで、江戸時代に高鍋藩秋月家が軍用馬として飼育するために放牧を始めたものが半野生化したとされるもの。「御崎馬」と呼ばれ天然記念物にも指定されている。
岬へと続く道にあるゲートを抜けると、草原や路肩、そして道路の上にまで、自由な姿でのびのびと寛いでいる姿を目にすることができる。海をバックに雄大で美しい風景の中、のんびりと草をはむ野生馬たち。
見ているこちらまで、なんだかのびやかで自由な気分になれるような、温かくて素敵な風景だ。
Memo
都井岬へ訪れる際は、スピードを出し過ぎず、また、道路上で行く手を遮っていても、クラクションを鳴らしたりせずに、温かく見守るスタンスで。また、馬は正面を向いたまま、後ろを見ることができるといわれているので、後ろから近づいたりしないように注意。