鳥羽山公園から見る天竜浜名湖線
静岡県西部、大井川と浜名湖の間の「遠州地方」でも、有数の桜の名所として知られるのが、天竜川を見下ろす高台にある鳥羽山公園。この鳥羽山公園は、戦国時代、徳川家康がすぐ隣にある二俣城攻略の際に「付城」として築いた鳥羽山城があった地であり、今も曲輪、土塁、堀切など、多くの遺構が残っている。園内に植えられた約1000本の桜が春には咲き誇り、秋には紅葉が美しい風情を醸し出す。
ここに城があったことがいかにも頷けるような見晴らしの良さで、周辺一帯を所有した家康が、防衛及び国力増強のために整備したという天竜川が眼下に流れ、広大な遠州平野や天竜川水系の山々が連なる様子が一望できる。
写真は、鳥羽山から浜松方向を望む様子。天竜川と天竜浜名湖線、その向こうに浜松の町並みが広がる。約400年前にここから同じように眼下を眺めたかもしれない家康が今見たら、さぞや驚くであろう風景。今から400年後には、一帯どんな風景が広がっているのだろう。