犬山城から見る風景
愛知県犬山市にある国宝犬山城は、江戸時代以前に築かれ、現在もその姿をとどめている「現存天守12城」の一つ。築城は1537年(天文6年)で、織田信長の叔父にあたる織田信康により築かれた。
天守は現存するものとしては日本最古の様式で、木造三層四階の城が木曽川のほとりにある小高い丘の上に建つ様子は、威風堂々たるものだ。
写真は、その犬山城の天守から見た風景。木曽川とかつての犬山城下の町並み、その向こうに山々が連なる。鉄筋コンクリートなどで再建された城とは違い、木造の柱や欄干が、城の歴史を物語る。織田氏のほか、石川氏、小笠原氏、平岩氏、成瀬氏ら、歴代の城主が歩いたであろう廊下を歩き、城のてっぺんから眺める風景は、この上なく気分爽快だ。