美味しい三重にでかけよう!「伊勢うどん」を食べに伊勢に行く!
公開日: 2011年11月19日 | 最終更新日 2019年11月23日
伊勢名物
伊勢地方ではかつて、うどんに味噌の上澄み(たまり)をかけて食べていた。江戸時代が始まる前後のことだ。この素うどんとよばれるシンプルなうどんを、たまりに鰹節などでとった出汁を加え、より美味しくより食べやすく進化させたものが、この伊勢うどん。約360年程前、浦田町橋本屋七代目の小倉小兵なる人物が始めたのが最初だという。それ以来、地元の人々の間ではもちろん、お伊勢参りにやってくる日本中の人々が口にするようになり、いつしか伊勢の名物になったというわけだ。
伊勢うどんの特徴は、いわゆるコシのない柔らかめで太いうどんであること。それに、色の割には塩辛くない、出汁の効いた甘めのタレが絡む。トッピングはシンプルにネギ。シンプルながらもコクのある味わいが、やみつきになるうどんだ。
どんなものか知らずに初めて注文すると、出されたどんぶりを見て、(食べる前なのに)面(麺)食らう。あれ、つゆもなにもないの?と。下からかきあげるようにして混ぜてから食べるのが正解。
お店によってはこのように上にしっかりとかけられている。味は少々甘めの所も。
独特の柔らかさが慣れると何ともクセになる。ゆで時間はなんと1時間!でも、普通のうどんをただ長い時間茹でただけではこの食感はでない。伊勢うどんには「あやひかり」という何ともキュートなネーミングの種類の小麦粉が使われる。この「あやひかり」こそが伊勢うどんの独特な食感の大事なカギなのだ。
伊勢うどんは伊勢神宮前(内宮前)のおかげ横丁をはじめ、伊勢市内の約80店舗で提供されている。麺の食感やタレの味わいなど、お店によって色々と特徴があるので、チャンスがあればいくつかのお店を食べ比べてみるのもおすすめだ。