小石川後楽園
公開日: 2008年12月1日 | 最終更新日 2023年6月17日
日本の特別名勝
小石川後楽園
池泉回遊式庭園
初めて訪れた人は野球のメッカ「東京ドーム」の隣に、これほどまでに緑豊かな庭園があることに驚くかもしれません。
「小石川後楽園」は、水戸藩二代目藩主「水戸黄門」光圀が完成させた水戸藩江戸上屋敷内の庭園です。日本三名園である岡山の後楽園と区別して、「小石川後楽園」と呼ばれています。
「後楽園」は現在では東京ドーム周辺一帯の場所、施設の名前として、人々に親しまれていますが、こちらの「小石川後楽園」がその名の由来です。
池泉回遊式と呼ばれる、大きな池を中心に、橋や小川、小山に名石などを配し、それらを巡るように通路を設けた一般的な日本庭園の形式で造園されていますが、各所に中国の名所の名前がつけられていて、多分に中国趣味の要素溢れる庭園になっています。
そもそも「後楽園」という名も、光圀が明の儒学者から意見を聞き、「天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という中国の教えから、武士の心得を現す言葉として名づけたと言われているのです。明治維新後は陸軍省に管轄が移り、戦後、都立の庭園となりました。国の特別史跡および特別名勝に指定されています。
梅、枝垂桜、藤、額紫陽花、彼岸花、睡蓮、松、欅、蝋梅、ソメイヨシノ、サンシュユ、サトザクラ(ウコン)、つつじ、さつき、ノリウツギ、カキツバタ、花菖蒲、シャガ、ツワブキ、ハス、カヤ、タブノキ、椎の木、ヤブツバキ、ムクノキ、イロハモミジなど様々な樹木を見ることが出来ます。
紅葉の小石川後楽園
桜の小石川後楽園
雪の小石川後楽園
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小石川後楽園 (こいしかわこうらくえん) DATA
- 場所: 東京都文京区後楽
- 面積: 70,847.17平方メートル
- 交通: 地下鉄大江戸線「飯田橋」C3出口下車 徒歩2分 / JR総武線「飯田橋」東口下車 徒歩8分 / 東西線・有楽町線・南北線「飯田橋」A1出口下車 徒歩8分 / 丸の内線・南北線「後楽園」中央口下車 徒歩8分
- 駐車場: 最寄の公共駐車場利用
- 開園時間: AM9:00~PM17:00(入園は16:30まで)
- 入園料金: 一般及び中学生 300円 65歳以上150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
- 問い合わせ: 03-3811-3015
小石川後楽園