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谷川岳 天神平の紅葉

谷川岳の紅葉

谷川岳 天神平の秋

東京から車で約2時間30分、群馬県と新潟県の県境に聳える谷川岳は日本百名山の一つにも数えられる険しくも美しい山だ。元々、この双耳峰(ピークを二つ持つ山)は単に「二つ耳」または「トマ・オキの二つ耳」と呼ばれ、「谷川岳」は隣の俎嵒(マナイタグラ)の呼び名だったのだが、地図の誤記によりこちらが谷川岳と呼ばれるようになったという経緯がある。二つのピーク、「奥の耳」が転じたといわれる「オキノ耳」は標高1,977m、同じく「手前の耳」が転じたという「トマノ耳」は標高1,963m。高さだけで見ればそれほど特徴的な山ではないが、この谷川岳、中央分水嶺に位置するために3000メートル級の山々に匹敵する厳しい気象条件といわれ天候が急変しやすく、また複雑な地形、日本三大岩場の一つでもある急峻な岩場(一ノ倉沢)があって、遭難事故が多く、沢山の登山家、ロッククライマーの命を奪ってきた「魔の山」でもあるのだ。かのエベレストの遭難者数が196人、8000メートル峰14座の遭難者数の合計が637名であるのに対し、1931年に統計を取り始めて以来の谷川岳の遭難者数は計805人(ほか行方不明者9人)にも上っている。

とはいえ、これは本格的な登山、それも一ノ倉沢を中心とした岩登りや冬山登山の場合の事。谷川岳を登るには幾つかのルートがあり、本格的な登山経験があまりなくとも「比較的」容易に登れるルートも存在する。その一つがロープウェイを利用した登山ルート。当然、天候次第ではこちらも危険は伴うが、それでも、山麓の土合口駅から天神平駅までを約10分で結ぶ谷川岳ロープウェイ及びリフトを利用する事で、標高1500メートルの地点まで一気に到達出来、天神尾根沿いに四季折々の風景や展望を楽しみながら日帰りで頂上まで行って帰ってくることも可能なのだ。

そんな谷川岳は、山ならではの雄大でダイナミックな風景をバックに色とりどりの紅葉が楽しめる紅葉スポットとしても知られる。特に、気軽に訪れることのできるロープウェイの天神平駅周辺が人気。例年、10月初め頃になるとまず頂上付近のナナカマドが赤く色づき始めることから谷川岳の紅葉は始まる。それは日を追うごとに、次第に降りていき、一ノ倉沢の中腹あたりが紅葉する頃になると、タイミングさえ良ければ麓の緑、中腹の紅葉、そして上部の雪と見事な三段紅葉を楽しむこともできるのだ。首都圏から比較的アクセスしやすいこともあり、紅葉シーズンは沢山の人が訪れる。そんな谷川岳の秋の風景、天神平周辺の美しい紅葉をお届けしよう。

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谷川岳の紅葉

谷川岳の紅葉
谷川岳の紅葉
谷川岳の紅葉

   

谷川岳の紅葉
谷川岳の紅葉
谷川岳の紅葉

   

谷川岳天神平谷川岳天神平
谷川岳の紅葉
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谷川岳天神平
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谷川岳
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谷川岳天神平天満宮

谷川岳天神平の天満宮

谷川岳の紅葉
谷川岳
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谷川岳の紅葉
谷川岳の紅葉

谷川岳を望む。左が標高1963mのトマノ耳、右が標高1977mのオキノ耳

谷川岳ロープウェイとリフトについて

立体駐車場、レストラン、休憩施設などを併設する標高746mの「土合口駅」から、標高1319mの「天神平駅」までの2300メートルを約10分で結ぶ。料金は大人往復2,060円、小人1,030円。片道の場合は大人1,230円、小人620円。空中散歩を楽しみながら迫力あるパノラマを堪能しよう。1台あたりの輸送人数は22名、バリアフリーも取り入れた最新型が運行しており、車椅子でも安心。さらに天神峠ペアリフトに乗り継ぐことで、一息に標高1502mの天神峠展望台まで行くことができる。リフトは大人小人共往復720円、片道410円。ロープウェイやリフトの運行状況及び谷川岳の天気などの様子は谷川岳ロープウエーのホームページで。

谷川岳ロープウェイ
谷川岳ロープウェイ
谷川岳ロープウェイ
谷川岳天神平
谷川岳のリフト
谷川岳の紅葉

天神平から谷川岳への登山ルート

前述のようにロープウェイとリフトを使うことによって、比較的気軽に谷川岳の頂上へ行くことのできる天神尾根ルート。距離にして片道3.4キロほど、天神峠から谷川岳山頂まで片道2時間半~3時間程で行かれるが、途中、ガレ場や鎖場、両手を使って登る岩場などもあり、天候が急変することもあるので、くれぐれも事前の準備をした上で臨みたい。特に足回りと防寒対策は万全に。

天神尾根ルート(所要約5時間~5時間半)  :天神平~(50~70分)~熊穴沢避難小屋~(40分)~天狗の腰掛岩~(40~50分)~肩の小屋~(10分)~トマノ耳~(15分)~オキノ耳~(100分)~熊穴沢避難小屋~(40分)~天神平

谷川岳の紅葉
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JAPAN WEB MAGAZINE Tomo Oi

浅草在住。ウニとホヤと山と日本酒をこよなく愛しています。落語好き。

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