またたびまんじゅう

またたびまんじゅう

ねこまっしぐら?なお饅頭

「ネコにまたたび」の「またたび」である。与えると猫が酔っ払ったようになってしまうというアレである。それが饅頭に入っているという。その名もずばり「またたびまんじゅう」。まさにそのものである。

「またたび」をそれほどご存知ない方に、ここで「またたび」について少々講釈を。「またたび」(学名:Actinidia polygama)はその可愛らしい実の形から、別名「夏梅」とも呼ばれる、マタタビ科マタタビ属の落葉つる性の植物。実は熟していないと苦辛いが、完熟すると美味しく、塩漬けや味噌漬け、果実酒にもなる。また5~6月頃の若芽はビタミンCやビタミンAを豊富に含有し、柔らかく、ほのかな苦味と辛味が特徴で、花とともに天ぷらやおひたしなどの食材として利用されたり、「またたび茶」として飲用される。強壮作用、利尿作用や血行促進作用があり、神経痛、リューマチ、痛風などに効能があるという。ネコにのみならず、人間にとってもありがたい植物なのだ。

ところで、ネコは本当にまたたびに弱いのか?答えはYES。実際にご覧になったことのある方はご存知の様に、匂いに引き寄せられてやってきて、可愛らしくも面白いように、「ごろにゃん」となってしまう。一体ネコはまたたびの何に惹かれるのだろう。

またたびの葉には様々な成分が含まれるのだが、その中に「マタタビラクトン」と呼ばれる成分がある。この「マタタビラクトン」はイリドミルメシン、ジヒドロネペタラクトン等の混合物なのだが、この成分ともう一つの「アクチニジン」と呼ばれる成分がネコ科の動物の中枢神経に働きかけ、興奮作用をおこすと言われている。この成分、市井に棲息するネコのみならず、トラなどの大型ネコ科の動物にも効くというから面白い。またたびを加工した葉の粉末やまたたび酒などにもネコは寄ってくる。とことこっと寄ってきて、暫らくすると酔ってくるのだ(!)。

またたびの実

またたびまんじゅうの味

さて。肝心要(かなめ)のまたたびまんじゅうの味である。

まるで月餅のようなしっとりと軽い皮。少し塩味の効いた独特の香りのあるコシ餡。そして真ん中に埋め込まれたほろ苦さと草原の様な豊かな香りを持ったマタタビの塩漬け。それらが絶妙にマッチして、手のひら大の大きさのまんじゅうがぺろりとなくなってしまった。心なしか、ふらふら酔い心地。なぁんて事もないのだが、その美味しさには満足ひとしきり。決して奇をてらったと言うわけではない、甘さのしっかりした「ふたたび」食べたくなるようなおまんじゅう、それが「またたび」まんじゅうなのだ。

またたびまんじゅうは長野県の秘境の里、栄村に自生するマタタビを使って作られる。詳細は下記へ。

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