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エゾバフンウニ

エゾバフンウニ

ウニを初めて食べたのは誰であったろう。あんな棘々の不思議な物体を一体なぜ食べてみようと思ったのか。磯を歩いていると落ちている、海鳥や水棲生物によって食べられたウニの殻を見た人が、「他の生物が食べるなら美味しいのだろう」、と推測して食べてみたのだろうか。全ての行動の根源に好奇心ありき。ウニをおそるおそる食べてみた先人の好奇心と勇気のお陰で私達はこんなにも素敵な海の美食を口にすることが出来る。

エゾバフンウニとは

エゾバフンウニは、その名の通り北海道で多く漁獲されるウニで、主に太平洋側では福島以北、日本海側では山形より北の海域に生息しているウニ。棘は短く、全体的に緑っぽい色をしているものが多い。

うに

エゾバフンウニの旬

エゾバフンウニはムラサキウニ(キタムラサキウニ)と共に最も多く国内に流通するウニ。ウニは外国産の物も含めて日本各地のすし店や料理店で味わうことができ、スーパーなどでも購入することができるが、なるべくなら最も美味しい旬の時期の鮮度の良いウニを頂きたいもの。私たちが口にしている部分(可食部)は、ウニの生殖腺(精巣・卵巣)であり、産卵期前の3~4ヵ月前くらいのものが最も美味しいとされている。

では、エゾバフンウニの産卵期は?というと、これが生息海域によって異なっているのだ。そのため、地域ごとに異なった禁漁期が定められており、おのずと漁期も異なってくる。

エゾバフンウニのおおよその旬(漁期)の目安としては、稚内・利尻・礼文エリアは5~6月、留萌、渡島・桧山エリア6~8月、函館5~7月、日高3~6月、釧路11~3月、根室1~4月、そしてオホーツク沿岸が4~8月といった具合だ。(水温によって同じエリアでも毎年多少前後する)

エゾバフンウニの旬 一覧

稚内・利尻・礼文エリア 5~6月
留萌、渡島・桧山エリア 6~8月
函館          5~7月
日高          3~6月
釧路          11~3月
根室          1~4月
オホーツク沿岸     4~8月

現地に足を運んだ場合はもちろんのこと、お店で食べる際も「ウニの旬は○○月」といえるような一律なものではなく、「お、羅臼産のウニか、今ちょうど旬だな」とか「7月だから、函館産のウニが美味しい時期だな」と覚えておくとよいだろう。

Japan Web Magazine 編集部

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