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湯の峰温泉 つぼ湯 日本最古の共同浴場

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世界遺産・熊野本宮大社から車で約15分、和歌山県田辺市の山間にひっそりとたたずむのが湯の峰温泉だ。小さな川の両岸に15軒ほどの旅館や民宿が立ち並ぶ小さな温泉だが、その町のはずれに、「つぼ湯」と呼ばれる場所がある。道路から見下ろせる川岸に建てられた掘立小屋と見まごうばかりの質素な建物なのだが、このつぼ湯、熊野詣の湯垢離場として世界遺産に登録されている歴史ある温泉なのだ。

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開湯は4世紀頃、成務天皇の代に熊野国造の大阿刀足尼によると言われ、共同浴場としては日本最古とされている。実にその歴史は1800年。

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小屋の中を覗いてみると、2~3人も入れば満杯になってしまうような小さな温泉が一つ。お湯はしばらく人が入っていないとかなり熱めだ。近くにある公衆浴場で予約をすると、時間制(30分)で貸切で入ることができるようになっている。

1日に7度、色が変化するといわれる不思議な温泉で、ある時は水色、ある時は乳白色、またある時は灰褐色。小栗判官がこのお湯に浸かって回復したという伝説も残る。

長い歴史の中、一体どれだけの人がこのお湯に浸かってきたのだろう、などと考えながら入るのも楽しい。とはいえ、あっという間に出なければいけない時間になってしまうので、注意。

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共同浴場前の川岸にある源泉自噴口「湯筒」。湧出温度が高いため、温泉玉子や茹で野菜を作る事が出来、地元の人や観光客がしばしば作業している光景を目にする。

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Japan Web Magazine 編集部

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