横浜赤レンガ倉庫にて
心地よい海風が吹き抜けるテラスで、夕日に照らされながら、女性が一人本を読んでいた。
今から約百年前に、外国からやってきた貨物を一時的に保管する保税倉庫として建てられたレンガ造りの立派な建物は、百年を経た後、「ハイカラ」なお店やレストランの入る商業施設として、多くの人達が訪れる人気スポットとなった。
大型船で海を渡ってやってきた荷物が保管され、昭和30年代まではSLも乗り入れていた倉庫群は、今では横浜でも1,2位を争う一大観光地。様々なイベントなども開催され、横浜でもお洒落で便利なエリア、美味しいものや素敵なものが集まる場所として、1年間におよそ600万人もの人がやってくる。
休日ともなると、人気店を中心に館内は人でひしめき合い、歩くのも大変になるほどごった返すこともあるが、それでも平日の夕方などは比較的のんびりとしていて、気持ちのいい時間を過ごすことができる。港特有の、開放的でどこか異国情緒漂う独特の雰囲気。本を読んだり、考え事をしたり、時には特にこれといった用もなくただぼーとする、という「贅沢で大人の時間」を持つことの出来る素敵な空間なのだ。
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