京都 大原の5月の風景
公開日: 2015年5月28日 | 最終更新日 2022年10月18日
国内のみならず、世界中から観光客が訪れる古都「京都」。紅葉や桜の時期は言うに及ばず、新緑の季節も青々とした若やぐ美しさを見せ、清水寺や金閣、銀閣、東寺、仁和寺、龍安寺、上賀茂神社、下鴨神社、二条城などのメジャースポットはどこも大勢の観光客で賑わう。
そんな中、比較的静かな時間が流れているのが、京都の北東部、京都駅からだとバスで1時間ほどの場所に位置する「大原」だ。
寂光院や三千院などの有名な寺院も点在するが、それでもバスで一時間かかるという場所ゆえか、中心部ほどには混み合ってはいない。
延暦寺にもほど近く、かつて都と若狭を結ぶ若狭街道の中継地として栄えたという大原は、中心部に比べると緑が多く残る自然豊かな地で、名所や旧跡を訪れるだけではなく、是非とものんびりゆったりと散策を楽しみたい場所なのだ。
初夏の日差しを謳歌する草花が埋め尽くす小川のほとり、家々の石垣、曲線を描く道。なんということもない風景なのだが、その素朴で飾り気のない中に「自然」の美しさが溢れており、神社・仏閣の建築や庭園、石庭などの持つ、清廉で整った美しさとはまた一味違った「美」をそこかしこに見つけることができる。