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古河

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茨城の小京都

東京から約60km、関東平野のほぼ中央に位置する茨城県古河市は、「茨城の小京都」とも呼ばれ、日光街道の宿場町として、古河城の城下町として、また河川交通の要所として栄えてきた町。かつての町の中心であった古河城こそ、明治維新後の破却および明治末の渡良瀬川の洪水対策工事により大部分が消滅するという憂き目にあっているが、今も町のそこかしこに、武家屋敷の名残や由緒ある神社仏閣が点在、古くからの建物も多く残る。

また、町の西側を流れる渡良瀬川をはじめ、利根川や思川などの河川、いくつもの沼が点在する「水の郷」の側面も持ち、川魚を出す割烹料理店や川魚の甘露煮を売る店も多い。近年、注目度がアップしている新名物・七福カレーめんもはずせない。歴史や自然、そしてグルメと様々な魅力にあふれる町・古河に行ってみよう。

古河の魅力をフルスクリーンで見る

古河へのアクセス

JR宇都宮線

公共交通機関で古河にアクセスする場合、JR古河駅の利用が便利。JR宇都宮線で上野・新宿から約60分、恵比寿、渋谷から約65分、横浜から約90分、鎌倉から115分、宇都宮から約40分で古河駅に着く。東武日光線の新古河駅も利用可能だ。車でアクセスする場合は東北自動車道久喜ICより約30分、館林ICより約20分、佐野藤岡ICより約40分、栃木ICより約50分。

JR古河駅から市内へ

徒歩・レンタサイクル

JR古河駅から、主だった観光スポット、史跡、旧跡や神社仏閣、城の遺構や博物館、美術館などは徒歩でもアクセス可能。散策がてら、のんびりと歩くのもおすすめだ。西口を出てすぐ左手にあるアンテナショップ「花桃館」では無料のレンタサイクル『桃チャリ号』(9:00~16:00まで)を借りることもできるので、それを利用するのも快適。ちなみに花桃館では、市内の産品の中で特に優れたもの、安心・安全・高品質な商品を認証したものである「古河ブランド」認定の全14種類の品々も見ることができる。

古河市内循環バス・ぐるりん号

JR古河駅や市庁舎、病院、交流センターなどをめぐる古河市内循環バスぐるりん号が毎日運行。本数はそれほど多くないが、1回100円で乗れるほか、一日乗車券(車内で販売)も300円と格安。総合公園など、歩くには少し遠い場所へ行くのも便利だ。 ぐるりん号

古河の見どころ

杉並通り(旧武家屋敷)

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駅から徒歩10分ほどの場所にある杉並通りは、今も往時の雰囲気を感じることができる旧武家屋敷の土塀の続く通りだ。テレビや雑誌、ポスター等にもたびたび登場する古河の代表的な景観のひとつ。

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諏訪八幡神社

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JR古河駅からほど近い場所にある諏訪八幡神社は、1455年(康生元年)初代古河公方・足利成氏が鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請して創建されたと伝えられる神社。古河城主・土井利勝が1636年(寛永13年)に諏訪曲輪を設けて城を拡張した際に、現在地に移転してきた。古河七福神めぐりの一つ布袋尊が祀られている。

神宮寺

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真言宗豊山派の寺院・神宮寺は、1446年(文安3年)に良宥上人が鎌倉で開いた寺で、良宥上人に帰依していた当時の鎌倉公方・足利成氏が初代古河公方として古河入りする際に、この地に移ってきた。雀神社の本地仏である室町時代に作られた十一面観世音菩薩座像が置かれている。

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隆岩寺

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隆岩寺は、徳川時代最初の古河城主・小笠原秀政が、徳川家康の嫡男で1579年(天正7年)織田信長の命により、母の築山御前とともに亡くなった岡崎三郎信康の菩提のために開基した寺。境内には信康の供養塔がある。

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西光寺

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JR古河駅から徒歩で5分ほどの場所にある浄土宗の寺院。本殿の前に小柄な古河大仏が鎮座する。

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古河大仏

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福寿稲荷神社

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古河市内にある稲荷神社の中で、もっとも大きく豪華な造りの社殿を誇っていたが、近年消失し、現社殿が再建された。明治8年頃までは隣接する隆岩寺の守護神とされていた。古河七福神の一つ寿老人が祀られている。

宝輪寺

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良喜上人栄山和尚が1293年(永仁元年)に開いたといわれる寺院。総本山は知恩院でご本尊は阿弥陀如来。市内で最も大きな永仁元年銘の板碑がある。

篆刻美術館

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篆刻美術館は1991年(平成3年)に日本で最初の篆刻専門の美術館として開館した美術館。篆刻は一寸四方の石に篆書体で古代中国の詩などが掘られた書道芸術で、館内には、篆刻の作品や関連資料が展示されている。建物は1920年(大正9年)に建てられた三階建ての石蔵を改修したもの。国の登録有形文化財に指定されている。

 

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鷹見泉石記念館

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古河歴史博物館の向かい側に建つ鷹見泉石記念館は、家老として藩主・土井利位(としつら)に仕えた古河藩士であり、蘭学者でもあった鷹見泉石が晩年を過ごした住居。古河藩が藩士たちのために用意した武家屋敷の一つであり、建物は、1633年(寛永10年)、古河城主・土居利勝が古河城の御三階櫓を建築した際の余材を使って建てられたと伝えられるもの。もとの建坪は現在の2倍以上にあたる約百坪もあり、屋敷全体も東西に長く、現在の4倍以上もある広大なものであった。敷地内には古河城二之丸御殿にあったと伝えられる灯籠が残る。

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古河城

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古河城乾門(いぬいもん)(福法寺)

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永井寺(えいせんじ)

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古河城から徒歩で約15分、かつての古河城観音寺曲輪の堀を挟んだ北側に隣接し、追手門に近い武家地であった場所にある永井寺は、1626年(寛永3年)、ときの古河城主・永井直勝が開基、永井家の菩提寺となった寺。正式名称は龍渓山 大雄院 永井寺で曹洞宗の寺院。絹本着色永井直勝肖像画や永井尚政永井寺定書などの文化財がある。

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雀神社

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渡良瀬川にほど近い場所にある雀神社は、地元の人々に「お雀様」とも呼ばれて親しまれる神社で、1000年以上の歴史を持つ古河の鎮守。およそ1100年前に出雲大社から勧請してこの地に祀ったのがその最初といわれ、古河公方足利氏をはじめ、歴代の古河城主が篤く崇敬し、五穀豊穣・家内安全を祈願してきた。夏の祭礼では「ささら獅子舞」が奉納される。

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蛭子神社

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商売繁盛の神として地元の人々の崇敬を受けてきた蛭子神社は、1814年(文化11年)創建の神社。現在地より南東方面にあったのが、明治45年に現在地に遷座、町内の鎮守となった。祭神は蛭子命(ひるこのみこと)。 古河七福神の一つ。

古河のグルメ

七福カレーめん

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七福カレーめんは古河市発祥のB級グルメ。カレー風味のスパイシーなつゆと、そばやうどん、中華めん、パスタなどの多彩な麺類との組み合わせが、胃袋と鼻腔を刺激する一品だ。

七福カレーめん 詳細ページへ

鮒甘露煮

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関東平野のほぼ中央にある古河は、西に渡良瀬川が流れ、周辺には無数の沼が点在、古くから全国でも有数の鮒の産地として知られる地。かつては、たくさん取れる鮒を竹串にさしてじっくりと炭火で焼き、保存、その焼鮒は正月に煮て味付けされ、新しい年を祝う膳を彩ったという。それがさらに改良され、鮒の甘露煮として売り出されるようになったのは明治時代。良質な鮒を醤油、砂糖、水飴、みりんを使用し、8~10時間以上もの長い時間をかけてじっくりと煮こんで作り上げられる「鮒甘露煮」は、頭から骨までやわらかく、大人も子供も食べられる一品として古河の名物となった。

古河花火大会

渡良瀬遊水地を背景に、三尺玉三発を含め全20000発の花火が打ちあがる関東でも随一の花火大会。アクセスはJR宇都宮線「古河駅」下車徒歩20分または東武日光線「新古河駅」下車徒歩5分。

古河の風景

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Japan Web Magazine 編集部

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