くちこ

干くちこ

くちこ

日本海の恵み

くちこ(このこ)とはナマコの卵巣の事。産卵期を迎えた厳冬期のナマコの肥大した卵巣が、その口先部分にあることからこう呼ばれる。ナマコの腸であるこのわたと共に高級珍味として知られ、特に酒飲みに愛されてきた。生の「くちこ」は塩辛としても食されるが、塩辛にせずに集めて平たく伸ばし天日に干したものが「干くちこ(干このこ)」だ。

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くちこ

干くちこは単にくちこ、または
ばちことも呼ばれる。
三味線のばちにその形が似ているからだ。
干す際に、より早く水滴が落ちるように先をねじる事で三角形状となる。
干す事で旨みが凝縮し、特に酒のつまみとして最高な品となる。
かの北大路魯山人もこの珍味を愛したという。

春の産卵を控え、栄養をたっぷり溜め込んだ冬のナマコのみを使い、海水の塩分だけで丹念に干くちこは作られる。数十キロのナマコからようやく一枚分が作られるのだ。

くちこ

口の中に入れると、始めはじんわり、そして一気に広がる芳醇な海の香り。
寒風にさらして作った香り高いスルメイカに、さらにねっとりとしたウニの旨みを付加したような極上の味。

くちこ

干くちこはそのままで食べられるほか、
さっと炙って裂いて食べると旨い。

冷えた日本酒で
きゅっとやるのが
堪まらない。

またお茶漬けにしたり、
お吸い物にしたり、
ご飯に乗せたり。ようするに何をしても旨い、それがくちこなのだ。

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Japan Web Magazine 編集部

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