酸ヶ湯温泉
公開日: 2010年1月14日 | 最終更新日 2019年6月26日
総ヒバ造りの千人風呂
青森駅からバスに揺られることおよそ一時間、広大な八甲田山に抱かれた標高925メートルの山中にある温泉が「酸ヶ湯温泉」だ。「酸ヶ湯」(すかゆ)という少し不思議な名前は「鹿湯」(しかゆ)から転じたものと言われるが、「酸」という字が当てられている通り泉質は強酸性の硫黄泉だ。開湯以来300年を数える歴史あるこの温泉、市街地から離れた奥深い山中にあるのにもかかわらず、昔から多くの人々に愛されてきた。その理由はなんといっても情緒溢れるお風呂。160畳もある広い空間に、なみなみとお湯を湛えた「ねつの湯」、「四分六分の湯」などと呼ばれる風呂がある。その広さから「千人風呂」とも呼ばれる総ヒバ造りの堂々たる風呂だ。寒い冬の日など、もうもうとあがる湯煙に包まれた光景は昔ながらの温泉風情たっぷり。そんな雰囲気が多くの人々に愛され、現在も、雑誌やテレビの温泉ランキングで常に上位に入る人気温泉なのだ。その人気たるや、ときに広い駐車場が満杯になり駐車場所に困るほど。素晴らしい泉質と環境ながら廉価な宿代で泊まれることが評価されて、1954年(昭和29年)には四万温泉、日光湯元温泉と共に国民保養温泉地第一号にも指定されている。現在ではだいぶ道もよくなり、車やバスで比較的容易に行く事が出来る酸ヶ湯温泉。バックカントリーのメッカとして昨今特に人気の八甲田山を始め、睡蓮沼や湿地帯など自然豊かな環境に囲まれ、冬は勿論、春、夏、秋とそれぞれの季節毎に楽しめる。
多いときには積雪4メートル以上にもなるという冬の酸ヶ湯。
付近の道も随所で雪の為に冬期閉鎖となる。
雪深い八甲田の春は遅い。5月も終わりごろようやく水芭蕉が咲きはじめる。
例年5月中旬まで滑ることのできる八甲田スキー場。(場所によっては8月のサマースキーも可)
全長255メートル、谷までの深さ112メートルをほこる城ヶ倉大橋は酸ヶ湯から車で5分ほどの場所にある日本一の支間長上式アーチ橋。四季折々の雄大な景観が楽しめる。
城ヶ倉大橋 詳細ページへ
別名子宝の湯とも。高温の蒸気が流れる木の箱に腰掛け、お尻から身体の深部を温める。若返りの湯、子宝の湯としての効用の他、胃腸、その他の疾患にも素晴らしい効果があるという。酸ヶ湯温泉から徒歩6分。
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酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん) DATA
- 場所: 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
- 交通(公共交通機関で): JR青森駅からJRバス十和田湖行きで1時間20分、酸ヶ湯温泉下車すぐ
- 交通(車で): 青森中央ICから40分・青森ICから50分・黒石ICから45分
- 交通(無料送迎バス): 宿泊者のみ(要予約)
- 交通(タクシー): 青森市内中心部から45分~50分。7000円~8000円(目安)
- 日帰り入浴料金: 外来入浴 600円・外来入浴食事付(10:00~15:00、食堂利用、要予約) 3000円~・税込みサービス料込み
- 日帰り入浴時間: 7:00~17:30
- 宿泊料金: 1泊2食付 10,650~19,785円
- チェックイン・アウト時間: チェックイン15:00、チェックアウト10:00
- 駐車場: あり
- 営業期間: 通年
- クレジットカード: 利用可 AMEX DN JCB MS VISA
- 問い合わせ: 017-738-6400
- 泉質: 酸性硫黄泉(含石膏、酸性硫化水素泉)(緊張低張性温泉)
- 効能: 神経痛、リウマチ、冷え性の方、神経炎、胃腸病、婦人病一般、痛風、創傷、火傷、ジンマシン、糖尿病、皮膚病、貧血病、常習便秘、痔、小児マヒ、ゼンソク、夜尿症、打撲、骨折の予後
- 禁忌症: 急性疾患(熱のあるとき)、癌や肉腫などの悪性腫瘍のある時期、活動性の結核
- 風呂: 「熱湯」「四分六分の湯」打たせ湯「滝湯」「冷え湯」
酸ヶ湯温泉
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