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門司港焼きカレー

門司港焼きカレー

門司港レトロ

九州の最北端に位置する福岡県北九州市門司港。関門トンネルや関門橋が出来る以前は、関門海峡の行き来は船に拠っており、本州と九州をまたがって走っていた列車も海峡を往復する連絡船を経由して往来していた。大陸との交易の船も多く、銀行や商社が支店を置き、内外から多くの人々が訪れた。その時代、門司港は文字通り、九州の「門」、玄関口だったのだ。その後、1943年に関門トンネルが開通、大陸との船に拠る交易も減少した事により、次第にその重要性が失われ、往時の賑やかさはなくなっていった。しかし、1988年に門司港駅が国の重要文化財に指定された事を受け、地区に残るかつての銀行や商社関係の建物など歴史的重要建築物の整備がなされ、観光地として生まれ変わる。現在では年間200万人以上もの観光客が訪れる町だ。

門司港駅

そんな門司港の名物、それが門司港焼きカレー。読んで字のごとく、カレーをライスの上に乗せて焼いたものだ。昭和三十年代、とある喫茶店でカレーにチーズや玉子をのせオーブンで焼いて常連客に提供したところ、芳ばしくて美味しいと評判になった。それが門司港焼きカレーの始まりと言われている。

門司港焼きカレー

門司港焼きカレーの特徴

「ただカレーを焼いただけではないか」と思う事なかれ。「門司港焼きカレー」は普通のカレーとは一味も二味も違うのだ。そう、ホワイトシチューとドリアのような関係と言えば判りやすいだろうか。オーブンで焼かれて少し水分の飛んだカレーはまったりとコクがあり、芳ばしさの増したルーと、上に乗せられたチーズが絡み合って何ともいえぬ極上の食感と香りとなる。とろりととろける玉子がまた何ともいえない。さらに、ピーマンなどの野菜の旨みが加わって、ご飯と共に口の中に運べば、幸せが口いっぱいに広がるのだ。勿論、お皿の縁にこびりついたおこげが美味しいのは言うまでもない。チーズと卵とルーの絶妙なとろけ具合と芳ばしさと甘みと辛味のハーモニーが焼きカレーの真骨頂。ただ一つ、注意点がある。この焼きカレー、グラタンやドリアのように、表面に膜が出来る為か普通のカレーよりも冷めにくいので、火傷にはくれぐれも気をつけて!

門司港焼きカレーの種類

門司港焼きカレーは、カレーをご飯に乗せて焼くだけという一見シンプルな料理だが、それゆえに様々なバリエーションがある。焼くときに、チーズが乗っていても、卵を乗せない店もある。カレーの下地であるライスもバターライスやドライカレー、サフランライス、普通のご飯、さらにはうどんという変り種も。ルーも、ビーフ系、チキン系、シーフード系と様々。さらにはシーフードも産地ならではのフグのフライが入っていたり、タコ、イカ、エビと豊富。それぞれの店が工夫と趣向を凝らしてオリジナルな味作りをしている。何軒かの門司港焼きカレーを食べ歩いてみるのもオススメだ。

門司港焼きカレー

CAFE DINNING BEAR FRUITSの自家製スパイス。一振りするだけでさらに風味豊かに。

門司港焼きカレー
門司港焼きカレー

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CAFE DINNING BEAR FRUITS(かふぇだいにんぐ べあふるーつ)

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門司港焼きカレーを食べられるお店

Japan Web Magazine 編集部

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