おきゅうと
公開日: 2012年4月6日 | 最終更新日 2015年6月18日
つるっとした食感
初めて聞くと、それが何を指すものなのか、どんなものなのか、全くもって想像のつかない名前を持つ食べ物の一つがこの「おきゅうと」。かつては、お豆腐なんかのように、毎朝おきゅうと売りが町内を練り歩いたともいい、朝の食卓にはこれが欠かせないという博多っ子もいる福岡の味覚だ。見た感じは刺身こんにゃく。食べ方も刺身こんにゃくのように、細く切って、鰹節やごま、刻みネギ、生姜などをのせ、醤油や酢醤油、辛子醤油で食べる、この「おきゅうと」とは、エゴノリ(「えご草・おきゅうと草・真草)と沖天(イギス)を原料に、それぞれを天日で乾燥させたものを、戻した後煮溶かし、型に入れて固めたもの。ひんやりツルリンとした食感と海の香りを楽しむヘルシーな食べ物だ。