いちご大福
公開日: 2012年11月7日 | 最終更新日 2023年10月9日
奇跡のマリアージュ
文字通り、イチゴと大福があわさった「いちご大福」。新鮮な果物ならではの甘酸っぱさと、あんこのもつ甘さが絶妙に絡み合い、普通の和菓子ではなかなか体感出来ない風味をもたらしてくれる。大好物だという人も多いだろう。いやいや、イチゴはイチゴだけ、大福は大福だけがいい、という人もいるかもしれない。いずれにせよ、誕生時から今に至るまで、様々な人に少なからぬ驚きを与えてきた和菓子だ。
いちご大福を考えた人は誰?いちご大福の誕生
今となってはその存在も広く知られ、普通に和菓子の一種類と認識されるほどの市民権を得ているいちご大福。しかし、「大福にいちごを入れる」という、まさにコロンブスの卵的発想をはじめにしたのは誰か。その元祖は諸説あり、1986年頃に商品化し売り出したという三重県の津市にある「とらや本家」のほか、いちご大福製造法の特許を保有する東京新宿の「大角玉屋」、群馬県前橋市の金内屋、三重県伊賀市の欣榮堂、滋賀県大津市の松田常盤堂、岡山県倉敷市の甘月堂など、元祖を主張するお店は日本の各地に存在する。ま、どこが元祖か、という大人の事情的論争はさておいて、和菓子界に一大センセーションを巻き起こしたこの「素晴らしい大福」を生み出してくれたどこかの「誰か」に感謝しつつ、今後もいちご大福を愛し続けよう。