黒酢の里で桜島を望む 鹿児島県霧島市福山町
公開日: 2015年5月3日 | 最終更新日 2022年10月18日
対岸に桜島を望む霧島市福山町の黒酢の壺畑。出荷される日を待ちながら、黒酢は壺の中で1年~3年という長い月日の間、ゆっくりと熟成され、まろやかになっていく。昨今主流となっている、加温しながら行われる「速醸法」や機械で撹拌しながら発酵させる「通気発酵法」と呼ばれる発酵方法により、早いものだと24時間から48時間ほどで製造されている黒酢もあるが、それらと比較すると、ゆっくり時間をかけて熟成されるこの福山の黒酢は、味わいのまろやかさや香りの豊かさが段違いなのは勿論、栄養的に見ても大きな差があるという。こと「発酵食品」に関して、「時間」という絶対的な要素は、そう簡単に科学技術で置き換えがきくものではないのだ。