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日本の美しい町並み「有松の旧東海道沿いの町並み」

「日本の伝統的な美しい風景」

有松の町並み

有松の町並み

名鉄名古屋本線の「有松駅」から徒歩数分、二百万人以上の人が暮らす大都市・名古屋の一画に、江戸時代の情緒溢れる町並みが今も残っています。黒漆喰の重厚な建物が軒を連ねるその町並みは、その場に佇んでいるだけで、江戸時代の風景を容易に想像できるような素敵な雰囲気で一杯。建物をじっくりと眺めたり、写真を撮ったり。ゆったりと趣のある時間が流れます。

というわけで今日は、有松の古い町並み、伝統的な美しい建物のある風景をお届けします。名古屋に行った際には、是非一度足を運んでみて下さいね。

有松の町並み
旧東海道沿いに今も古い町並みが残る
有松の町並み

愛知県名古屋市の南東部に位置する「有松」エリアは、織田信長軍と今川義元軍の有名な戦「桶狭間の戦い」の戦場となった桶狭間にほど近く、江戸時代以前には人の住まない荒地の広がる場所でした。

そんな有松に人が住むようになったのは、江戸時代初め頃。

「茶屋集落」として尾張藩によって整備されて以降、「東海道五十三次」の三十九番目の宿場「池鯉鮒宿(ちりゅうしゅく、ちりゅうじゅく)」と、四十番目の宿場「鳴海宿(なるみしゅく、なるみじゅく)」の間に位置する「間宿(あいのしゅく)」として、東海道を行きかう旅人達がお茶を飲んだり一休みしたりする場所となりました。

また、周辺に耕作に適する土地が十分になかったこともあって農作があまり行われない代わりに「絞り染め」の生産が盛んとなり、その美しさと質の高さで広く知られる「有松・鳴海絞り(ありまつ・なるみしぼり)」の産地として、江戸時代を通して発展しました。今も残る立派な建物からも、その発展を窺い知ることができます。

有松の町並み

「国の重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されている町並みは、(舗装されたアスファルトの道を除けば)、江戸時代にタイムスリップしたかと見紛うほどに美しく、数百メートルに渡って軒を連ねる塗籠造(ぬりごめづくり)の古い建物が素敵な雰囲気を作り出しています。

瓦屋根や卯達(うだつ)、連子格子(れんじこうし)や、なまこ壁、虫籠格子をはめた虫籠窓(むしこまど)、黒漆喰といった特徴的な建築様式は、ことさら建物好き、建築ファンでなくとも、感心したり、思わず「素敵だなぁ」と感嘆してしまうような重厚感溢れる目を引くもの。夕暮れになると街灯がともり、ロマンティックな雰囲気はさらに加速します。

有松の町並み

有松の町並み

有松の風景

有松の風景

有松の風景

有松の風景

有松の風景

有松の風景

有松の風景

有松の町並み

有松の町並み

有松の町並み

有松の夜の風景

有松の町並み

有松の町並み 夜の風景
さながら時代劇の夜のシーンに迷い込んだような美しい夜の有松の町並み

有松の夜の風景

有松の夜の風景

まとめ

日本三大都市の一つ200万人以上の人々が暮らす大都会名古屋の一画にある江戸情緒あふれる「有松の町並み」をご紹介しました。特徴的な黒漆喰で瓦屋根、卯達、連子格子がある木造の美しい建物が幾重にも続く伝統的な町並みは、そこにいるだけでホッとしてしまう、温かい雰囲気に満ちています。

出来れば観光客のあまりいない時間帯(平日の早朝や夕方など)に訪れてみてください。車と舗装された道さえ目をつむれば、「江戸時代はこうだったのだろうなぁ」と思わせるような美しい風景が広がっています。

訪問の際には現在も生活を営んだり、商売をされていらっしゃる地元の方々には最大限配慮してくださいね。

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地図

有松絞り・鳴海絞り

初めは東海道を行きかう旅人の土産物として手ぬぐいなどが作られるようになったと伝えられる「絞り染め」はいつしか「有松・鳴海絞り(ありまつ・なるみしぼり)」と呼ばれる名産品として、地域の重要な産業となりました。浴衣から小物まで、様々な製品は、今も人気の伝統工芸品として知られます。お店で購入できるほか、「有松・鳴海絞会館」では美しい作品を見る事も出来ます。

有松・鳴海絞会館

有松・鳴海絞会館内の様子(画像提供:愛知県観光コンベンション局)

Japan Web Magazine 編集部

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