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復興の象徴として、世界に誇る地域の宝として 長岡市・小千谷市が「錦鯉」を「市の魚」に制定

長岡市・小千谷市が「錦鯉」を「市の魚」に制定

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 中越大震災から10年目を迎え、錦鯉発祥の地である長岡市と小千谷市は、復興の象徴として、世界に誇る地域の宝として「錦鯉」を「市の魚」に制定する。

 中越大震災で甚大な被害を受けた両市が、錦鯉を「復興の象徴」として共有し、錦鯉を「世界に誇る地域の宝」として国内外へ発信していく。これは、他に例のない市域を超えた取り組みで、全国で錦鯉を市の魚とする自治体は初めて。

 約二百年の歴史を持つ錦鯉の養殖は、長岡市と小千谷市にまたがる、かつての「二十村郷」を発祥の地とし、現在も重要な産業として発展している。このたび、「小千谷市錦鯉漁業協同組合」「東山地区振興協議会」「長岡市錦鯉養殖組合及び山古志住民会議」の4団体から「錦鯉を市の魚にすることの要望書」の提出を受け、改めて関係者の更なる復興への思いを強く受け止め、取り組むものだ。

 平成26年10月23日(木)に告示により制定する。その後の主な錦鯉イベントとして、2014年10月26日(日)に「第61回長岡市錦鯉品評会(山古志支所)」(制定記念の特別賞を設置)、「第48回JA越後おぢや錦鯉品評会(JA越後おぢや小千谷車輌農機センター)」、2014年11月1日(土)・2日(日)には、「第54回新潟県錦鯉品評会(小千谷市総合体育館)」が開かれる、

二十村郷

 中越大震災で大きな被害を受けた長岡市山古志地域、川口地域北部、太田地区、そして小千谷市東山地区は、かつて「二十村郷」と呼ばれた1つの地域であった。この地域では、錦鯉や牛の角突き(国指定重要無形民俗文化財)など、独自の文化が育まれている。二十村郷は、錦鯉の発祥地として世界に広く知れ渡っており、養殖池数、事業者数ともに全国トップの規模を誇っている。

錦鯉の主な輸出先(世界28カ国に出荷)

 錦鯉は、国内はもとより、世界へ輸出され、錦鯉を通じた交流が生まれるなど、日本と世界の人々との友好親善の役割も果たしている。

 ・北米(アメリカ合衆国、カナダ)、アジア(マレーシア、シンガポール共和国等)、ヨーロッパ(イギリス、ドイツ連邦共和国、オランダ王国、ベルギー王国等)、アフリカ(南アフリカ共和国等)
 ・昨年度の日本の水産品輸出額(観賞魚)は約30億円。その大半が新潟県産(農林水産省)
 ・業界関係者によれば、生産高の約7~8割が輸出されている。

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