「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)」レポート

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 「毒」という字が9つも並ぶインパクトのある名前の特別展「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)」。池袋駅をはじめとするあちらこちらで、紫系の妖しい字体で「ちょっと毒見してく?」なんていうコピーが書かれたポスターを目にした方も多いでしょう。この夏、巷で話題沸騰、既に15万人以上が足を運んだという、サンシャインで開催中の「毒を持った生き物たち」を一堂に集めた特別展「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)」に伺ってきました。

 「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)」はサンシャインシティ内ワールドインポートマートビルの最上階にある「プラネタリウム」のすぐそばで開催されています。エレベーターを降りてプラネタリウム方向に歩くと右手にチケット売り場、そしてその奥が展示スペースです。目の前に大きなヒョウモンダコのオブジェがあるので迷いません。では、早速チケットを購入(600円。水族館やプラネタリウム、展望台、満天、J-WORLD TOKYO、ナンジャタウン、博物館等利用の場合は300円。)して中に入ってみましょう。

 中は想像していたよりもコンパクトなサイズ。水槽が並び、壁には「毒」についての一般的な説明が書かれたパネルが張られています。そして、それぞれの水槽近くに、水槽内の生き物の名前や毒のある部位、毒の強さ、種類などが書かれたパネルが張ってあります。一口に毒といっても様々。毒性も千差万別です。少量で致死量となるものから、毒性はあるものの死に至るほどの強さではないものまで。それぞれのパネルには、ピンク色の瓶のマークが描かれ、その瓶の個数で一目で毒の強さがわかるようになっています。

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入口の巨大なヒョウモンダコ。口から蒸気をしゅわしゅわと吐いてお出迎え。

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中に入ってまず目に付くのが、ひらひらの美しいヒレを持った「ハナミノカサゴ」。優雅に泳いでいる姿は実にきれいで、毒を持っているようにはとても見えません。

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その水槽の左手にはハコフグとコンゴウフグ。水中で遭遇し、挨拶をしているかのようです。

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コンゴウフグ
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コンゴウフグ
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かわいらしいコンゴウフグと目があった瞬間。ちょんちょんと突き出た「角」がいかにも誇らしげで、素敵です。尾びれの脇にも棘が一対飛び出しており、その姿が法具の「金剛杵」に似ていることから、「コンゴウフグ」という名で呼ばれるようになったとか。ちょっと「ドヤ顔」です。たらこ唇です。でも愛嬌があってとってもかわいいのです。

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アカクラゲ

傘から下に伸びる触手に刺胞(しほう)を持ち、この刺胞に触れると火傷に似た痛みが走ります。刺された箇所は、みみず腫れや水脹れなどの状態となり、場合によってはショックから呼吸困難になることも。お盆を過ぎた海で泳いでいて、手や足にしびれるような刺激が走り、そのあとみみず腫れになってしまった、なんて経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。クラゲの死後も刺胞は生きているため、磯や浜辺に打ち上げられたものに触れて毒にやられる事故もあるとか。

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毒があっても水槽の外から見てる分には絶対安全。むしろ、泳ぐ姿のその優雅さ、ゆったりとしたその感じに癒されます。

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ムラサキハナギンチャク

一見するとイソギンチャクのように見えますが、ハナギンチャク目に属する別種の生物。この仲間は触手に毒があってそれで小魚などを捕食します。人が刺されると強い痛みがあるそう。

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タガヤサンミナシ

美しい模様を持つこの貝は「イモガイ」の一種。神経毒の毒腺を持った銛のような形をした部位でほかの生き物を刺し、麻痺させて捕食します。その毒性は強く、人が刺されると場合によっては死に至ることもあるといいます。

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オニダルマオコゼ

正面から見ると、怒ったおじさんのようなムスッとしたユーモラスな表情が印象的なオニダルマオコゼ。背ビレにある棘からカラトキシンという強力な神経毒を分泌します。シュノーケリングやダイビングなどで要注意の魚ですが、その一方で食用にもされます。「顔のまずい魚は美味である。」という格言通り、このオニダルマオコゼもとても美味な魚として知られます。

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オニヒトデ

もう、見るからに危険な感じの漂うオニヒトデ。時折、大発生して、周辺住民を困らせます。毒は表面の棘にあり、刺されると激しい痛み、さらにはアナフィラキシーショックによって重症となることもあります。

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ラッパウニ
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ソウシハギ
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ヌノサラシ
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シマキンチャクフグ

この有毒のシマキンチャクフグに「擬態」するノコギリハギという魚もいます。ほぼ同じような見た目でそちらは無毒。生き物が少しでも生き延びていくための方法ですね。

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トリカブトとマンドレイク(マンドラゴラ)

 「マンドラゴラ」と聞いて興奮したあなたは、きっと澁澤龍彦の本の読者に違いありません。何を隠そう、パネルを見た瞬間自分も興奮してしまいました。「これが噂のマンドラゴラか・・・」と。マンドラゴラは、古くから薬草として用いられてきた植物であり、同時に、魔術や錬金術の原料としても登場する植物で、その根っこはものによっては小さな人の形をしており、引き抜こうとすると人の様に動き、悲鳴を上げて、その悲鳴をまともに聞いた人間は発狂して死んでしまうという伝説を持っています。そんな古今東西の毒薬にまつわる様々な話が紹介されている澁澤龍彦・著「毒薬の手帖」、名著です。

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アメリカドクトカゲ

毒を持つ生き物の派手な外見・色を、警告色とか警戒色、危険色といいます。周囲や外敵に「俺は毒を持ってるぞー」と警告しているわけですね。このアメリカドクトカゲもいかにも毒を持っていそうな、派手派手な見た目。唾液に毒があり、蛇のようにかみついて相手に毒を注入します。トカゲの仲間では唯一の有毒な種なのだとか。噛まれると激しい痛みを伴いながら患部が腫れ、浮腫、眩暈、吐き気、重篤な例では心臓への異常、アナフィラキシーショックなどの症状が出るといいます。その一方で、糖尿病の治療薬にも使われているそうな。「毒にも薬にもならない」の真逆をいってますね。

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ジュウジメドクアマガエル

なんと目に十字の模様が入っているので、ジュウジメ~という名を持つ蛙。個人的に、今回の生き物たちの中でコンゴウフグと双璧をなすかわいらしさ。ずきゅんとハートを打ち抜かれます。目もかわいい。手もかわいい。でも、やっぱり毒を持っているのです。外敵から身を守るために、皮膚から白い毒液を分泌します。それが白い乳液状をしているので、ミルキーフロッグとも呼ばれます。

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ハオコゼ

小さなオコゼの仲間。背びれに毒があります。とっても小さくて模様もかわいらしいやつです。このまだら模様は、岩場の中に紛れ込むためのカモフラージュなんだとか。

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ガンガゼ

これは名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。ガンガゼです。ご覧のように長い棘をもっていて、この棘に毒があり、刺されると激しい痛みが走ります。サンゴ礁などにも生息するのでダイビングの際には要注意の生き物の一つ。ちなみに、食べられます。

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すべすべまんじゅうがに。

親指ほどの大きさ。見た目も名前もかわいらしいですが、当然、毒をお持ちです。このかにも含めて、カニの中には毒を持っているものがいて、味噌汁にして食べた後、中毒症状に陥ったり、亡くなったりした例が過去にあるそうです。おそろしい・・・。

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ゴンズイ

穴に潜んでいたので見えにくいですが、ごんずいさん。十匹以上が穴の中で賑やかに押し合っていました。集団行動を引き起こすフェロモンを互いに出していて、団子状になるほどに集まって行動するので、特に幼魚の群れなどは「ごんずい玉」なんて呼ばれたりもするそう。背びれと胸びれにある棘に毒が含まれており、刺されると激痛が走るとか。その一方で、味噌汁や天ぷらにして食べる地方もあります。フグもそうですが、人間は毒があってもなんでも食べますね。ま、かわいいとか、かわいくないとか、毒があるから怖いとか、怖くないとか、それらは全部結局人間の都合であって、彼らは彼らなりに自然界を生き抜くうえで進化した形なんですよね。

そんなわけで、こじんまりとはしていますが、とっても楽しめる『毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)』。よかったら皆さんも足を運んでみてくださいね。

「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)」~毒を持つ生き物~!開催期間は10月13日(祝)まで。入場料は600円。水族館・展望台・プラネタリウム 満天・J-WORLD TOKYO・ナンジャタウン・博物館などの利用者及び年間パスポート所持者は300円。

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