けんちん汁

けんちん汁

建長寺汁

13世紀に南宋から渡来してきた蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)は、建長寺の開山として知られる高僧。ある日、弟子が落としてしまったグチャグチャになった豆腐を、無駄にしないために野菜と煮込んで作った汁物が、「けんちん汁」の始まりといわれる。建長寺で作られた汁であることから、「建長寺汁」が変化して「けんちん汁」となったという(諸説あり)。

大根、人参、ゴボウ、里芋、蒟蒻(コンニャク)、そして豆腐を胡麻油(ごま油)で炒め、出汁を加えて煮込み、醤油で味付けをする。

元々精進料理なので肉は入らず、出汁も鰹節や煮干ではなく、昆布と椎茸から取ったものを使うのが理想だが、今や家庭料理として肉入りも含め様々なバリエーションがある。ちなみに、山口県には大根と豆腐を使った煮物「けんちょう」があり、汁が多めのものを「けんちょう汁」と呼ぶ。

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