和朝食の定番「ひもの」がディナー向けフランス料理に! 高級魚干物“パンにもhimono”「ペッシュール」 2015年6月22日発売
公開日: 2015年6月20日 | 最終更新日 2022年10月17日
静岡県沼津市の大正元年創業の水産加工業・有限会社ヤマカ水産は、干物業界の現状をひっくり返したいという思いから、フランスシュバリエ勲章を受章したフランス料理のシェフ増井 靖丈氏とタッグを組み、今までにはない革新的な干物“パンにもhimono”「ペッシュール」を開発した。
URL: http://pecheur.jp
ペッシュールはフランス料理でありながら、男性でも簡単にフライパン一つで調理ができ、ごはんはもちろんパンやワイン・シャンパンに合う干物。今まで朝食・和食の定番であった干物を、ディナーの主役フランス料理「himono」として、まったく真逆の発想で商品化、素材と味にはとことんこだわった逸品となっている。
■「ペッシュール」開発の経緯
大正元年創業のヤマカ水産は、沼津でも老舗の干物加工・販売会社。全国的に知られる「沼津の干物」だが、現在、その業界全体が縮小傾向にある。最盛期、沼津には300軒近くの干物製造・卸しの会社があったが、今は100軒ほど。これは原料の水揚げが減り、原価は上がっていく中、需要が減ってしまっているためだ。
また、「沼津の干物」は有名だが、実は、地元でとれた魚はほとんど使われていない。地元産の高い魚より、安い海外産。手間がかかるチルド発送より、効率的な冷凍発送。本当においしい干物は消費者に届かないのが実情だ。
「“これぞ沼津干物”という干物を消費者に味わってもらいたい。」「“沼津の干物は本当に美味しいね”と言っていただきたい。」その思いで、このたびペッシュールを開発したという。
■“パンにもhimono”「ペッシュール」の情報
Pecheur(ペッシュール)とはフランス語で漁師の意味。「干物を特別な日に食べてもらいたい」との思いから、和朝食の定番干物のイメージをくつがえす商品となった。結婚記念日や誕生日の特別なハレの日にパンやワイン・シャンパンと頂きたいhimonoとなっている。商品にはすべて季節のソース(例:夏はトマト・冬はイチゴ等)がつく。
■「ペッシュール」素材と味へのこだわり
ペッシュールは、フランスシュバリエ勲章を受章したシェフ増井 靖丈氏監修のもと開発。「地産の食材を使うというのは、新鮮な素材にこだわるということ」というシェフの考えから、沼津・静岡県の地産にこだわり、「ハレの日」というコンセプトに沿い、通常は高値であるため干物に使わないような高級魚を素材として使用している。
さらに、味にこだわるため、ヤマカ水産の中でも一番手間のかかる技術を使い、一度も冷凍せずに干物を製造。通常、安定供給のため、保存に適した冷凍出荷を選ぶが、冷凍した干物を再び解凍するとうまみ成分が抜けてしまうため、おいしさが半減する。そこでペッシュールは、一度も冷凍せずチルド発送し、干物屋が「本当においしい」と思うところまでとことんこだわって作りあげている。そのため、完全予約制で、現段階では直販のみ受け付けている。
■「ペッシュール」の主な商品ラインナップ
※すべてのセットにソースとオリーブオイルが付属する。
<シマアジのミックスハーブ風味>
高級魚であるシマアジをあえて干物にした逸品。シマアジによく合うミックスハーブで味付けをし、爽やかな初夏を思わせる、季節野菜トマトのソースを添えた。シマアジはヤマカ水産の加工場から15分の沼津で養殖されたものを使っている。これも新鮮さにこだわるシェフのアイディアだ。価格:半身一枚 2,500円(仮)
<金目のシトラス風味>
高級魚として知られている、天然の静岡産金目鯛を使用。沼津や伊豆は世界一深い湾駿河湾に面しているため、深海魚である金目鯛がすぐ近くで獲れ、新鮮であることが最大の特徴。フレンチのテクニックを金目に取り入れ、シトラス風味にした爽やかな干物に仕上げた。 価格:半身一枚 2,500円(仮)
<その他のラインナップ>
・富士山サーモンのディル風味
・カマスのゴマ風味
・真鯛のパセリ風味
・サワラのタイム風味
・アジのしょうが風味
【会社概要】
有限会社ヤマカ水産
所在地: 〒410-0106 静岡県沼津市志下629
代表者: 代表取締役社長 小松 利寿
創業 : 大正元年(1912年)
URL : http://www.yamaka-suisan.co.jp/