「榮太樓總本鋪」東京・日本橋三越本店 職人が作る江戸和菓子の店としてリニューアルオープン
公開日: 2014年11月28日 | 最終更新日 2022年10月17日
~ 安政四年創業 今に伝える江戸の味 ~
東京都中央区日本橋の榮太樓總本鋪は、2014年11月26日(水)に日本橋三越本店の店舗を、「職人が作る江戸和菓子の店」としてリニューアルオープンした。
リニューアルした「榮太樓總本鋪」
榮太樓總本鋪が大切にしてきた150年来続く江戸の餡と美味い杵つき餅を活かした商品の製造・実演を店頭にて職人が行う。和菓子職人が作る生粋の出来立て江戸菓子の味を楽しめる。
こだわり商品
江戸にこだわる
江戸末期に屋台売りから始まった榮太樓總本鋪が、創業時代から作り続けている「西河岸大福」、職人が手業で包み 目の前でしっとり香ばしく焼く「名代金鍔」は、江戸時代の日本橋でも大人気の菓子であった。
原料にこだわる
特別栽培米「マンゲツモチ」を使用。大福に合うようにふっくら煮た黒豆と藻塩で塩梅をつけた「大入り黒豆大福」など。
日本橋にこだわる
日本橋発祥の「にんべん」かつおぶしと「山本海苔」の海苔を使用した「日本橋餅」、名橋日本橋を模った手焼き最中の「擬宝珠最中」など、江戸から続く老舗企業と共同開発した「繁盛団子」、日本橋発祥の榮太樓にしかできない商品の数々。
左から順に西河岸大福、甘名納糖、玉だれ。 写真提供:榮太樓
マンゲツモチとは
天皇陛下が、皇居内にある水田にお田植祭で作付されるもち米の高級品種。昭和天皇の時代から続く恒例行事で、収穫したお米は伊勢神宮や皇居内で実施される皇室の神事に使われる。一粒一粒しっかりとした弾力のある力強い食感と、もち米本来の旨味がある。粒が強いので搗くのに手間暇がかかるが、江戸っ子に好まれる歯切れのよい弾力のある餅となる。
榮太樓總本鋪とは
1857年創業の和菓子店。江戸安政に、三代目細田安兵衛(幼名 栄太郎)が井筒屋と称して日本橋のたもとで屋台店を使い金鍔を焼いて売っていたが、やがて日本橋西河岸に独立店舗を開いたのが始まり。その後、屋号を自己の幼名に因んで「榮太樓」と改め、甘納豆の元祖「甘名納糖」や有平糖「梅ぼ志飴」「玉だれ」などを創製した。