谷中銀座 犬とおばあちゃん
東京・谷中銀座。犬を連れたおばあちゃんが行く。
谷中銀座は、JR日暮里駅と地下鉄千駄木駅の間にある商店街。子供の頃は素朴なパン屋さんがあったり、団子屋、八百屋、魚屋なんかが並び、昔ながらののんびりとした温かな商店街という感じだったが、いつの頃からか、テレビや雑誌で取り上げられて人気となり、今や、天気のいい日の午後や週末には、まっすぐ歩くのが困難になるほどの混雑ぶり。
魚屋や貝屋、お惣菜屋などの昔から営業しているお店も元気な一方、お洒落なお店や目新しいものを売る店なども出来て、酒屋でも軒先でお酒を飲めるようになったりと、かつての雰囲気とは随分と変わった。
よく言えば活気があって賑やかで楽しい一方で、地元に長く住んでいる人たちに言わせれば、観光客向けのざわついた感じも否めない、そんな空気の入り混じった商店街だ。
とはいえ、平日の午前中など、比較的静かな時間帯もあって、のんびりと買い物をしたりするのにはもってこい。ゆっくりと品物を見たり、購入したりできる。
人々の温かい笑顔や楽しげなおしゃべり、傍らをのんびりと歩く猫。ふとした瞬間に商店街のそこかしこに顔をみせる昔ながらの「情緒」「面影」。きっと、そんなものが人々をひきつけてやまないのだろう。
町は時代と共に変わっていく。
50年、100年経っても、温かな笑顔が見られる商店街であってほしいと願う。
関連リンク:谷中銀座商店街