宮島の町並み
公開日: 2007年2月15日 | 最終更新日 2023年5月29日
世界遺産「厳島神社」のあることで知られる広島の「厳島」(広島県廿日市市宮島町)は、古来より島そのものが自然崇拝の信仰の対象であったとも伝えられる場所で、江戸時代以降は「宮島」とも呼ばれて広く知られてきました。特に江戸時代中期以降は「日本三景」の一つとして「松島」「天橋立」と共に並び称され、明治以降もいつか訪れたい景勝地として絵葉書などにもなっています。
そんな厳島(宮島)には、修学旅行で訪れたことがあるという方も多いのではないでしょうか。また、対岸の宮島口桟橋からフェリーで約10分ほどで島に到着するので、原爆ドームや平和記念資料館を訪問する前後に日帰りで訪れたという方も多いかもしれません。島に一泊するのであれば多少の時間の余裕もありますが、日帰りの場合は厳島神社と千畳閣などを見て、後は買い物や飲食を楽しみ、またすぐフェリーで帰るという方も多そうです。しかし、せっかく厳島を訪れたのに、それだけでは長い歴史と伝統を持つこの島の魅力のほんの一部に触れたに過ぎず、とても勿体ないのです。
時間に余裕があれば、弥山に登るのもぜひおすすめしたいところですが、そこまでスケジュールに余裕がなくとも、ぜひ、厳島神社付近の通りをゆっくり散策してみてください。昔ながらの家屋が立ち並ぶ伝統的な風景はとても美しく、島の歴史が随所に見え隠れしています。おすすめは朝の早い時間。観光客があまりいない時間帯にのんびり歩いていると、ふとした瞬間、自分がいつの時代にいるのか、どこか別の時代にいつの間にかタイムスリップしたかのような、不思議な感覚に襲われる瞬間があるかもしれません。それほどまでに町は伝統的な雰囲気に満ちており、静かで整然と美しいのです。
というわけで、できれば島のお宿に一泊して、この魅力的な島を堪能してみてください。人が少ない早朝の厳島神社のひっそりと威厳のある雰囲気もおすすめです。
「廿日市市宮島町伝統的建造物群保存地区」 宮島の町並みの写真
広島の古い町並み
宮島(厳島)の伝統的な町並み
所在地:広島県廿日市市宮島町
交 通:宮島桟橋から徒歩