「ビエンコ」ってナンダ!? ガラスの鼻煙壺 ―清朝の嗅ぎたばこ入れ―
公開日: 2014年12月8日 | 最終更新日 2022年10月17日
「ビエンコ」という言葉を聞いたことはあるだろうか?漢字で書くと「鼻煙壷」。嗅ぎ煙草を入れておくための容器だ。17世紀~20世紀頃、清朝下の中国では、人々の間で鼻から粉末状のたばこを吸い込む「嗅ぎたばこ」が流行し、その容器である「鼻煙壺」が数多く製作された。
その形や色や大きさは様々だが、大きいものでも高さ10cmに満たない場合が多く、たいていのものは高さ数cm程度。石、陶器、金属、象牙、木、ガラスなど様々な素材で作られており、中に嗅ぎ煙草をすくうための匙がついていた。表面に絵や彫刻などで装飾を施されたものも多く、美術品として観賞の対象にもなった、それが「ビエンコ」だ。
そんな「ビエンコ」の展覧会が町田市立博物館で2014年12月23日(火・祝日)まで開催中だ。ガラス製の鼻煙壺、約220点を一挙紹介。内画や被せガラスといった高度な技法が施された、ヴァリエーション豊かな小さな工芸品の世界を除きに出かけてみてはいかがだろう。
写真提供:町田市立博物館
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「ビエンコ」ってナンダ!?ガラスの鼻煙壺 ―清朝の嗅ぎたばこ入れ― DATA
- 開催日時: 開催中~2014年12月23日(火・祝日) 午前9時から午後4時30分(閉館時間)まで
- 開催場所: 町田市立博物館 東京都町田市本町田3562
- 交通(公共交通機関で): JR横浜線・小田急線「町田駅」で下車、小田急線「町田駅」西口の「町田バスセンター」の7番乗り場から、「藤の台団地」行バスで、「市立博物館前」下車、徒歩7分。または、小田急線「鶴川駅」下車、北口の0番乗り場から「町田駅」行きバスで「市立博物館前」下車、徒歩7分。(本数が少ないので注意。本町田・大蔵経由「町田駅」行きバスは、「市立博物館前」には止まらない。)
- 交通(車で): 東名高速横浜青葉ICから車で30分。
- 休館日: 毎週月曜日
- 駐車場: あり・9台
- 料金: 一般300円(中学生以下無料、障がい者半額)
- 問い合わせ: 042-726-1531
- HP: 町田市立博物館