鞍馬の火祭 10月22日 京都
公開日: 2014年10月6日 | 最終更新日 2022年10月17日
今宮神社(やすらい祭)・広隆寺(牛祭)と共に、「京都三大奇祭」の一つに数えられる「鞍馬の火祭(くらまのひまつり)」は、京都府京都市左京区鞍馬にある由岐神社例祭の一つ。
940年(天慶3年)、朱雀天皇により、平安京の内裏に祀られている由岐明神(由岐神社)が、都の北の守りとして鞍馬の地に遷された。頻発していた天災や戦さなどの世情不安を鎮め、世の平安を願ってのことであった。遷宮の当日、神道具・松明を持った行列の長さは10町(およそ1km)にもおよび、道の両側にかがり火がたかれる中を粛々と行列は進んでいった。その光景に感激した鞍馬の住民が、由岐明神の霊験を伝え、儀式を後世に残すために行ったのがこの祭礼の始まりといわれる。
「鞍馬の火祭」は毎年10月22日の夜に行われる。午後6時、鞍馬の集落各所に焚かれた「かがり火」の中を、氏子が5メートルもある大松明を持って「サイレイャー、サイリョウ」の掛け声と共に練り歩き、神社山門を目指す。さらに、火の粉舞う中を2基の神輿が巡幸し祭礼はクライマックスを迎える。翌23日には還幸祭が行われる
写真提供:由岐神社
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DATA
- 開催日時: 10月22日 18:00~24:00頃
- 開催場所: 由岐神社(京都市左京区鞍馬本町1073番地)
- 交通(公共交通機関で): 叡山電鉄「出町柳駅」より鞍馬線「鞍馬駅」下車 徒歩5分。祭礼当日は叡山電車が臨時運行
- 備考: 車両は15時より通行止め。(貴船口から鞍馬温泉間)
- 料金: 拝観無料
- 問い合わせ: 075-741-4511
- HP: 由岐神社