日本の鉄道
公開日: 2010年2月12日 | 最終更新日 2015年7月8日
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鉄道と風景
新幹線から在来線まで、日本各地を結ぶ鉄道。安全に、正確に私達を目的地まで運んでくれる便利で頼もしい存在だ。高度成長期以降、車やバス、そして飛行機の利便性が上がったことや、高速代や運賃が下がった事で、全盛期に比べると路線本数や距離は減ってしまったが、それでもやはり通勤、通学に、買い物に、お出かけに、ビジネスに、そして旅に欠かせない。目指す場所や移動の目的、予算や時間帯に応じての様々な路線。点と点を結ぶ線は豊かな面へと拡がっていく。新幹線、特急、在来線、地下鉄、モノレール、そしてゆりかもめやポートライナー等のAGT。札幌や函館、浜松、広島、高知、熊本などの都市では、車に混じって道路を走る路面電車も人々の重要な足になっている。また、夜間に走る事も多くあまり表立っては目立たないが、物流の上でも鉄道は重要な位置を占めているのだ。
路面電車。鹿児島(左)と富山(右)。
海外の鉄道事情に詳しい方ならご存知だとは思うが、日本の鉄道の時間の正確さ、そして本数の多さは世界的に見てもトップクラス。日本にやって来た海外の人々も、日本の鉄道の時間の正確さには驚くという。海外なら10分~15分くらいの遅れならほぼ「定刻」の範囲内だが、日本では数分単位で「遅延」と見なされる。1分遅れても謝罪の放送が入る日本の鉄道の正確性、そして本数の多さ。緻密な時刻表、さらにその通りに正確に運行されているのを目の当たりにすると、もはや芸術だと感嘆する人も居るという。
海外の鉄道と駅のイメージ。右上から時計回りに
チェコ鉄道(プラハ駅)、スウェーデン鉄道(ストックホルム駅)、
英国鉄道(パディントン駅)、スペイン鉄道(グラナダ駅)。
また日本の鉄道は、治安の良さや清潔さ、静粛性などにおいても優秀だ。駅や車両になされた落書きを見ることも殆どなく、落書きの代わりに見かけるのは宣伝広告だ。
このように世界に誇る日本の鉄道は、本来の移動の手段としての信頼性のみならず、存在そのものが多くの人々に愛されている。見た目の格好良さ、流麗さ、可愛らしさもさることながら、時に一生懸命でひたむきな感じもするその存在が、郷愁や哀愁を帯びながらトコトコとまたは颯爽と走り抜けていくその様子が、多くの人々の心に風を送り込むからだろうか。それとも例えば、誰かに会いに行ったり、何処かへ出かけたり、人生の色々なステージで起こる様々な出来事と鉄道がリンクしていて、列車を見る度に、そんな過去の思い出が胸の中をかすめていくからだろうか。走り来る車両が目の片隅に入っただけで、いや、踏み切りの警報機がカンカンと鳴り響くのが耳に入っただけで、まるで片思いをしている人が突然やってきたときの様なトキメキとワクワクを覚えてしまう人も少なくないのではないだろうか。
それぞれの電車や汽車、それぞれの車両、それぞれの座席、空間。北に南に東に西に、雨の日も晴れの日も風の日も雪の日も、列車は走る。そこには日常があり夢があり、喜びがあり哀しみがあり、笑いがあり涙があり、ありとあらゆる人生が詰まっている。嬉しさや哀しさ、夢や希望や失望、様々な人の胸に去来する様々な思いを載せながら、今日も列車は走っていく。ただの駅、ただの景色も、鉄道がそこにあるだけで、途端に特別なものになるような気さえしないだろうか。それでは、日本の鉄道と日本各地の風景をお届けしよう。
JWMセレクション「鉄道のある風景」。
日本の鉄道あれこれ
最大16両、400メートルもの長さで連なって時速200キロ以上で駆け抜ける新幹線から、一両でのんびりといくローカル線。数分おきにやってくる大都市の通勤電車、本数も少なく、朝夕以外はゆったりのんびりとした地方路線。寝台列車、行楽列車、路面電車にモノレール、貨物列車などなど。そんな日本の鉄道の様々な面にスポットを当ててみよう。
鉄道とは
一口に鉄道といっても様々、定義も色々だ。通勤電車、行楽列車、新幹線、特急、在来線、電車、汽車、機関車、寝台車。様々な車両や駅、線路、乗員。「鉄道」と聞いても、人により色々な物を思い浮かべるだろう。辞書で見ると「鉄道」とは「レールを敷いた線路上を汽車・電車などを走らせ、旅客・貨物を輸送する運輸機関(大辞林)」となる。広義ならば、「専用通路上において旅客や貨物を輸送するシステムまたは輸送を行う交通機関、設備と人を含む全般」。広義の鉄道には、モノレール(懸垂式・跨座式)、案内軌条式の新交通システム(AGT等)、ケーブルカー(鋼索鉄道)、浮上式鉄道(トランスラピッド、HSST、マグレブ)などを含み、日本ではいずれも鉄道事業法または軌道法で管理されている。
右上から時計回りに埼京線、京成線、有楽町線、高崎線。
色々な新幹線。
右上から300系(東海道)、E5系(東北)、N700系(九州)、E3系(秋田)、N700系(山陽)、500系(山陽)。
湘南モノレール(左)(懸垂式)と東京臨海新交通臨海線ゆりかもめ(右)(AGT)
乗降客数日本一の駅
一日あたりの乗降客数がおよそ346万人に達する新宿駅が日本一。実はこの数字、日本一のみならず世界でも一位だ。新宿に乗り入れる路線は、中央線、山手線、埼京線、湘南新宿ライン、京王線、小田急線、地下鉄丸の内線、新宿線、大江戸線、など。隣接する西武新宿線の西武新宿駅も含めると一日の乗降客数は実に364万人を越えるのである。第二位は池袋駅の271万人。こちらは山手線、埼京線、湘南新宿ラインの他、東武東上線、西武池袋線、地下鉄丸の内線、副都心線、有楽町線などが乗り入れている。ちなみに、日本で一番多くの鉄道(事業者)が乗り入れている駅は、一日の乗降客数第五位の横浜(JR東日本・京浜急行電鉄・東京急行電鉄・相模鉄道・横浜高速鉄道・横浜市交通局)だ。
日本の端の駅
日本最北端の駅は、北海道の稚内駅(北緯45度24分50秒)。最南端は沖縄のゆいレールの赤嶺駅(北緯26度11分36秒)。最東端の駅は、東根室駅(東経145度36分04秒)、最西端の駅は那覇空港駅(東経127度39分8秒)。最北端、最東端と最西端、最南端が北海道と沖縄に集中しているというのが、やはり細長い国土をしている日本ならではだ。ちなみにゆいレールが出来るまでは、日本最南端と最西端の駅はそれぞれ鹿児島の西大山駅(北緯31度11分12秒)と長崎のたびら平戸口駅(東経129度35分05秒)だった。一方、日本で一番高い所にある駅はというと、普通鉄道ではJR東日本の小海線の野辺山駅(標高1,345.67m)。ロープウェイも含めると駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅(標高2,612m)だ。逆に日本で一番低い所にある駅は都営地下鉄大江戸線の六本木駅で地下42mとなる。(吉岡海底駅は-149.5mの場所にあるが現在一般客は乗降出来ない。)
年間輸送人員世界一
日本の鉄道の年間輸送人員は222.4億人(平成18年度)で第二位を大きく引き離して世界第一位。ちなみに世界第二位のインドでは53億人ほどなので、日本の数字がいかにすごいかがわかるだろう。JR東日本単体でも年間輸送人員は60億を越えてインドの数字を抜いてしまうのだ。第三位はドイツの18.5億人。一方、東京の地下鉄の年間輸送人員は23億人を越える。
日本で一番遅い列車
時速300キロで運行する新幹線。のんびりゆったりの旅情には欠けるが、窓の外を飛ぶように流れ行く景色、「シュウィーン」という音と共にどんどん加速していく高揚感、それでいてテーブルに置いた飲み物がこぼれる事はない安定感とうつらうつらとうたた寝することが出来る静けさには、誰もが一度は感心し、目を見張り、感動、興奮した事があるのではないだろうか。東京ー大阪間500キロあまり(営業キロ552キロ)を所要時間わずか二時間半で結ぶ。かつて19時間かかっていたことを考えると、まさに夢のスピードだ。では、日本で一番のんびりと行く鉄道は、というとその答えは箱根登山鉄道だ。箱根湯本~強羅間をかつては平均時速6キロ、最高時速15キロ以下で走っていた。走ったらおいついてしまいそうなスピードだ。これは、スイッチバックや急カーブの存在、さらに最大勾配80パーミルなどの条件のためだ。架線電圧の強化や安全性の向上で現在は多少スピードアップしたが、それでも平均時速15キロ。のんびりゆったりと風を感じながら、日常を離れ、風景を愉しむための列車なのだ。
箱根登山鉄道とスイッチバック。急カーブ急勾配の連続。カーブでは後方車両から前方車両がよく見える。
鉄道開通当初の運賃は米10キロ分以上?
日本最初の鉄道が正式に開業したのは明治5年(1872年)10月のこと。新橋と横浜間の29キロを約53分で結んだ。開業当初の新橋~横浜間の運賃は、上等が1円12銭5厘、中等が75銭、下等が37銭5厘であったという。これがどれほどの値段かというと、当時のお米の価格が1升=5銭5厘という記録が残っているので、一番安い下等料金でも米7升近く(約12kg)買える値段だったということになる。貨幣価値や物価が現在と異なるので、一概に比較は出来ないが、庶民には高嶺の花だった事がわかる。鉄道敷設の際には、沿道の人々、特に旅籠の主や駕籠かき、さらには政府内でも反対の声が上がっていたという。開通後も値段が高いこともあって、初めは客足は鈍かったが、次第に市民権を得、開業翌年の明治6年(1973年)の1年間で、1日平均約4347人、のべ143万8417人の乗客が利用し、総収入は44万1000円15銭7厘、経費の23万円を引くと21万円強の利益となり、予想以上の成績を収めたのであった。翌年には値下げを行い、さらに客足は増え、鉄道は次第に身近なものになっていく。この日本最初の鉄道開通後、30年間で日本の鉄道網は7000キロを越えたというから驚きだ。ちなみに、日本最初の地下鉄は、最初の鉄道から55年後の1927年12月。東京地下鉄道によって浅草~上野間(現在の銀座線の一部)2.2キロが結ばれたのが初めだ。
日本の鉄道の歴史
- 嘉永 6年(1853年):プチャーチンが長崎で蒸気機関車の模型を披露。
- 安政元年(1854年):ペリーがライブスチーム(実際に蒸気を発生させて走る模型蒸気機関車)を幕府に献上。
- 慶応元年(1865年): 長崎で英国商人グラバーたちにより、蒸気機関車のデモンストレーション運転が行われる。
- 明治 3年 (1870年)3月: 線路測量に着手
- 明治 4年(1871年)8月:1号機関車を英国より購入
- 明治 5年(1872年)10月:日本初の鉄道開通(新橋~横浜間:約29km)
- 明治 8年 (1875年)8月:列車内営業(貸しふとん)開始。
- 明治13年(1880年)9月:工部省釜石鉄道(東北初の鉄道)開業。
- 明治13年(1880年)11月:官営幌内鉄道(北海道初の鉄道)(手宮~札幌間開通)開業。
- 明治14年(1881年)8月:日本鉄道創業。
- 明治15年(1882年)3月:新橋駅~横浜駅間で、急行列車(日本発の急行)運行開始。
- 明治15年(1882年)6月:東京馬車鉄道(後の東京都電)(日本初の馬車鉄道)開業。
- 明治16年(1883年)7月:日本鉄道(上野~熊谷間)開業(私鉄の最初) 。
- 明治18年(1885年)3月:日本鉄道品川線(現・山手線・赤羽線)開業。
- 明治18年(1885年)7月:宇都宮駅(日本鉄道)で、にぎり飯の販売開始(駅弁の始まり。)
- 明治19年(1887年)1月:日本初の定期乗車券が販売開始。
- 明治19年(1887年)12月:釧路鉄道(北海道初の私鉄)開業。
- 明治21年(1888年)10月:伊予鉄道開業(四国初の鉄道)。
- 明治22年(1889年)5月:讃岐鉄道(丸亀~琴平間開通)。
- 明治22年(1889年)5月:7月の新橋駅~神戸駅間全通にむけ、東海道線の列車にトイレの導入が開始される。
- 明治22年(1889年)7月:東海道本線(新橋~神戸間)全通。(新橋~大阪間直通で19時間。)
- 明治22年(1889年)12月:九州鉄道(九州初の鉄道) (博多駅~千歳川)開業。
- 明治23年(1890年)5月:勧業博覧会で電車を運転(電車運転のはじめ)
- 明治24年(1891年)9月:東北線(日本鉄道)(上野~青森間)全通。26時間。
- 明治26年(1893年)4月1日:信越本線碓氷峠区間の横川駅~軽井沢駅間が開業。アプト式。
- 明治26年(1893年)6月:国産第1号機関車製作
- 明治27年(1894年)10月10日:日本初の長距離急行列車誕生(山陽鉄道)。
- 明治28年(1895年)2月: 京都電気鉄道(日本初の路面電車、電気鉄道)開業。
- 明治29年(1896年)12月:山陽鉄道の主要駅で荷物夫(赤帽の始まり) 。
- 明治30年(1897年)8月11日:日本初の入場券販売開始(山陽鉄道)。
- 明治30年(1897年)11月:回数券の発売開始(甲武鉄道)。
- 明治32年(1899年)5月25日:日本初の食堂車登場(山陽鉄道)。
- 明治33年(1900年)3月:鉄道営業法公布(10.1施行年)
- 明治33年(1900年)5月:鉄道唱歌」出版。
- 明治33年(1900年)4月8日:日本初の寝台車登場(山陽鉄道)。10月に国鉄初の寝台車が登場する。
- 明治33年(1900年)12月:東海道線客車に暖房を整備
- 明治37年(1904年)8月:飯田町-中野間で、電車併用運転開始 自動信号機を設置(併用運転、自動信号の最初)
- 明治37年(1904年)8月24日:甲武鉄道(後、中央本線の一部)が、蒸気列車と併用して電車の運行を開始。
- 明治38年(1905年)4月12日:阪神電気鉄道大阪(出入橋)~神戸(雲井通)間開業。
- 明治39年(1906年)3月:鉄道の原則国有化を定めた鉄道国有法公布。全国17主要私鉄(約4,800km)買収。
- 明治39年(1906年)4月:南海鉄道 難波~和歌山間に喫茶室付急行運転開始。
- 明治41年(1908年)10月:一部の急行列車に禁煙車設置。
- 明治42年(1909年)10月12日:国有鉄道の線路名称が制定される。
- 明治43年(1910年)3月10日:箕面有馬電気軌道(現・阪急電鉄)開業(現在の宝塚線・箕面線)。
- 明治43年(1910年)4月21日:「軽便鉄道法」を制定公布。
- 明治43年(1910年)12月:米国ラッセル社製雪かきを購入。北海道で使用(雪かき車の最初。)
- 明治44年(1911年)3月27日:「軽便鉄道補助法」公布。
- 明治45年(1912年)5月11日:信越本線の横川駅~軽井沢駅間で、アプト式電気機関車EC40形が使用開始。
- 明治45年(1912年)6月15日:新橋駅~下関駅間で、日本初となる特別急行列車(特急列車)が運行を開始。
- 大正 1年(1912年)6月:展望車登場。
- 大正 2年(1913年)8月:東海道本線全線複線化工事完成。
- 大正 3年(1914年)12月:東京駅 落成。
- 大正 7年(1918年)4月:女性車掌 の採用(美濃電気鉄道)。
- 大正 7年(1918年)8月:生駒鋼索鉄道(現・近鉄生駒鋼索線)開業(日本初のケーブルカー(鋼索鉄道))。
- 大正 8年(1919年)4月:「私設鉄道法」と「軽便鉄道法」を統合して「地方鉄道法」公布。
- 大正 9年(1920年)2月:乗車券の表示を左書きに変更。
- 大正11年(1922年)4月:「鉄道敷設法」改正。
- 大正11年(1922年)10月:鉄道記念日 10月14日に制定。
- 大正13年(1924年):踏切警報機が登場。鹿児島本線の門司駅(現・門司港駅)~大里駅(現・門司駅)間。
- 大正14年(1925年)6月:宮城電気鉄道開業。宮電仙台駅付近は地下線で、営業用としては日本最初の地下鉄道線。
- 大正14年(1925年)7月:国鉄車両の連結器を連環連結器から自動連結器に交換。
- 大正14年(1925年)11月:山手線(神田~上野間)完成。環状運転開始
- 大正15年(1926年)4月:日本初の自動券売機(ドイツ製)登場。(東京駅・上野駅)。
- 昭和 2年(1927年)12月:日本初の地下鉄開業(上野~浅草間:現在の銀座線)。
- 昭和 3年(1928年)8月1日:日本初のトロリーバス(無軌条電車)である日本無軌道電車線が開業。
- 昭和 4年(1929年):日本最初のディーゼル機関車(電気式)DC11形が試運転を行う。
- 昭和 4年(1929年)10月1日:東武日光線全通。
- 昭和 5年(1930年)10月1日:特急「燕」号、東京~神戸間で営業運転開始。(東京~大阪8時間20分)
- 昭和 5年(1930年)12月20日:大阪電気軌道桜井線・参宮急行電鉄本線(上本町駅~山田駅間)開通。
- 昭和6年(1931年)9月:清水トンネル完成 上越線全通。
- 昭和 6年(1931年)11月:試作ガソリン動車を運転。
- 昭和9年(1934年)12月:丹那トンネル 完成。
- 昭和10年(1935年)7月:シャワーバス(浴室車)の使用(東京~下関間)。
- 昭和11年(1936年) 日本初の冷房車が登場(南海鉄道(現:南海電気鉄道)。同年国鉄の特急「燕」も導入開始。
- 昭和11年(1936年)12月:D51形蒸気機関車が落成。
- 昭和17年(1942年)6月11日:世界初の海底トンネル「関門鉄道トンネル」完成、7月1日開通。
- 昭和19年(1944年)4月1日:戦争の影響により、特急列車・一等車・食堂車・寝台車が一旦消滅。
- 昭和21年(1946年)4月:旅客巡査員登場。
- 昭和22年(1947年)12月18日:「過度経済力集中排除法」公布。
- 昭和24年(1949年)6月1日:日本国有鉄道法施行。日本国有鉄道(JNR)発足。下山事件・三鷹事件・松川事件発生。
- 昭和24年(1949年)9月15日:国鉄と戦後初の特急「へいわ」運行開始。一等車・食堂車復活(寝台車は前年11月)
- 昭和25年(1950年)6月:ミスつばめ・ミスはと誕生。
- 昭和30年(1955年)8月10日:仙山線陸前落合駅~熊ヶ根駅で、日本初の交流電化試験が実施される。
- 昭和31年(1956年)11月19日:東海道本線が全線電化。(東京~大阪7時間30分。)
- 昭和32年(1957年)9月:仙山線 交流電化。
- 昭和32年(1957年)9月:東海道本線の特急に車内電話機設置。
- 昭和32年(1957年)12月17日:日本初のモノレール(懸垂式)として、上野懸垂線開業。
- 昭和33年(1958年)3月:伊東線に列車集中制御装置(CTC)を使用開始。
- 昭和33年(1958年)11月1日:東京駅~大阪駅間で電車特急「こだま」が運転開始。電車による初の長距離特急列車。
- 昭和35年(1960年)10月:お座敷列車のはじまり(盛岡工場)。
- 昭和35年(1960年)12月10日:上野駅~青森駅間で、初のディーゼル(気動車)特急「はつかり」運転開始。
- 昭和36年(1961年)6月:交直両用電車。
- 昭和37年(1962年)3月21日:跨座式のモノレールとしては日本初の名鉄モンキーパークモノレール線開業。
- 昭和38年(1963年)9月:一部区間に、自動列車停止装置(ATS)を使用。
- 昭和39年(1964年)9月17日:東京モノレール羽田線が開業。日本初の空港連絡鉄道。
- 昭和39年(1964年)10月1日:東海道新幹線(東京~新大阪)営業運転開始。所要4時間。翌11月1日3時間10分に。
- 昭和40年(1965年)10月1日:全国の主要152駅に「みどりの窓口」を設置。
- 昭和41年(1966年)4月:国鉄の全線でATS(自動列車停止装置)の設置が完了。
- 昭和42年(1967年)3月:阪急千里線北千里駅で、日本初の磁気式自動改札機導入。
- 昭和44年(1969年)5月10日:国鉄において等級制を廃止。
- 昭和45年(1970年)7月:山手線で冷房車登場 国電初
- 昭和47年(1972年)3月:山陽新幹線 新大阪-岡山間開業。
- 昭和50年(1975年)3月10日:山陽新幹線(新大阪~博多間)全通
- 昭和51年(1976年)3月:国鉄における実用の蒸気機関車が全廃された。
- 昭和51年(1976年)7月:大井川鉄道で蒸気機関車運転再開。国鉄は1979年山口線「SLやまぐち号」で復活。
- 昭和52年(1977年):日本でマグレブ式リニアモーターカーの実験が始まる。
- 昭和54年(1979年)1月:上越新幹線 大清水トンネル 直通
- 昭和54年(1979年)12月:磁気浮上式ML-500 時速517Kmを記録
- 昭和55年(1980年)12月:山手・京浜東北線にATCが使用され始める
- 昭和56年(1981年)2月5日:神戸新交通ポートアイランド線開通(日本初の実用的新交通システム (AGT))。
- 昭和57年(1982年)8月2日:台風10号の影響で富士川増水、東海道本線富士川橋梁橋脚ごと流失。75日後復旧。
- 昭和57年(1982年)6月23日:東北新幹線(大宮~盛岡間)開業
- 昭和57年(1982年)11月15日:上越新幹線(大宮~新潟間)開業
- 昭和59年(1984年)4月1日:初の第三セクター鉄道開業(国鉄盛線、宮古線、久慈線を第三セクター「三陸鉄道」に。)
- 昭和60年(1985年)3月14日:東北・上越新幹線上野駅乗り入れ(上野~大宮間)開業。
- 昭和62年(1987年)4月1日:国鉄分割民営化。JRグループ各社発足。
- 昭和63年(1988年)3月13日:青函トンネル(津軽海峡線)開業。上野~札幌間「北斗星」デビュー
- 昭和63年(1988年)4月10日:瀬戸大橋(本四備讃線)開業
- 平成 1年(1989年)10月:オリエント急行 日本一周へ出発。
- 平成 2年(1990年)3月20日:大阪市営地下鉄鶴見緑地線開業(日本初の鉄輪式リニアモーター地下鉄)。
- 平成 2年(1990年)6月:2階建て新幹線車両デビュー(東北新幹線)。
- 平成 3年(1991年)3月:成田空港駅開業・「N’EX」デビュー。
- 平成 3年(1991年)6月20日:東北・上越新幹線東京駅乗り入れ。(東京~上野間)開業
- 平成 3年(1991年)9月4日:東北新幹線(盛岡~青森間)着工
- 平成 3年(1991年)9月7日:九州新幹線(八代~西鹿児島間)着工
- 平成 3年(1991年)9月17日:北陸新幹線(軽井沢~長野間)着工
- 平成 4年(1992年)7月1日:山形新幹線「つばさ」デビュー。(東京~福島~山形間)新在直通運転開始
- 平成 4年(1992年)8月:北陸新幹線(西石動信号場~金沢間)着工
- 平成 5年(1993年) 10月:北陸新幹線(糸魚川~魚津間)着工
- 平成 6年(1994年)7月:オール2階建て新幹線デビュー(東北新幹線)。
- 平成 9年(1997年)3月22日:秋田新幹線「こまち」デビュー。盛岡駅~秋田駅間開業、新在直通運転。
- 平成 9年(1997年)10月1日:長野新幹線「あさま」デビュー。高崎駅~長野駅間開業。横川駅~軽井沢駅区間廃止。
- 平成 9年(1997年)12月:新型オール2階建て新幹線デビュー。
- 平成10年(1998年)10月:東北・上越・長野新幹線10億人達成。
- 平成11年(1999年)7月:オールA寝台個室新型寝台特急「カシオペア」デビュー。
- 平成11年(1999年)12月4日:山形新幹線山形駅~新庄駅間が延伸開業。
- 平成13年(2001年)3月23日:名古屋ガイドウェイバス志段味線(日本初のガイドウェイバス)が名古屋市で開業。
- 平成13年(2001年)6月:JR会社改正法成立、政府保有株式の売却によるJR本州3社の完全民営化が正式決定。
- 平成13年(2001年)11月18日:東日本旅客鉄道が東京近郊区間でICカード出改札システム「Suica」導入。
- 平成13年(2001年)12月:JR会社法改正法施行。
- 平成14年(2002年)12月1日:東北新幹線「はやて」デビュー。盛岡駅~八戸駅間延伸開業。
- 平成15年(2003年)8月10日:沖縄都市モノレール開業。
- 平成15年(2003年)10月:仙台エリアでのSuicaサービス開始。
- 平成15年(2003年)11月1日:西日本旅客鉄道がICカード「ICOCA」導入。
- 平成16年(2004年)8月1日:阪急電鉄・能勢電鉄・京阪電気鉄道が共通ICカード「PiTaPa」導入。
- 平成16年(2004年)10月:「グリーン車Suicaシステム」使用開始。
- 平成17年(2005年)3月6日:愛知高速交通東部丘陵線開業。(実用では日本初の磁気浮上式リニアモーターカー)。
- 平成17年(2005年)6月:新幹線高速試験電車「FASTECH360S」試験走行開始。
- 平成18年(2006年)1月:新潟エリアでのSuicaサービス開始。
- 平成18年(2006年)1月:モバイルSuicaサービス開始。
- 平成18年(2006年)4月:新幹線高速試験電車「FASTECH360Z」試験走行開始。
- 平成18年(2006年)11月25日:東海旅客鉄道がICカード「TOICA」導入。
- 平成19年(2007年)3月18日:関東の交通事業者が共通ICカード「PASMO」導入。
- 平成19年(2007年)7月:小海線に世界初のディーゼルハイブリッド鉄道車両「キハE200形」デビュー。
- 平成19年(2007年)10月:鉄道博物館オープン。
- 平成19年(2007年)11月:ハイグレード車両(E655系『なごみ(和)』)の営業運転開始。
- 平成20年(2008年)3月:「モバイルSuica特急券」サービス開始。
- 平成20年(2008年)10月25日:北海道旅客鉄道がICカード「Kitaca」導入。
- 平成20年(2008年)11月:在来線用試験電車「MUE-Train(ミュートレイン)」の試験走行開始。
- 平成21年(2009年)3月1日:九州旅客鉄道がICカード「SUGOCA」導入。
- 平成22年(2010年)12月4日: 東北新幹線八戸駅~新青森駅間開業。
- 平成23年(2011年)3月5日:東北新幹線E5系電車「はやぶさ」デビュー。国内最速の最高速度320km/hの営業運転。
- 平成23年(2011年)3月12日:九州新幹線全線開通。
鉄道のある風景
何気ない風景もそこに鉄道があるだけで、一味も二味も違ったものになる。春夏秋冬朝昼夜。季節限定、時間限定の風景から、今は失われし懐かしの風景まで。日本各地の鉄道と風景。
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