今帰仁城跡
公開日: 2009年11月26日 | 最終更新日 2023年6月2日
北山王の居城
1月に咲くカンヒザクラ(寒緋桜)の名所としても名高い今帰仁城跡は、14世紀、琉球王国成立以前にこの地に存在した北山の国王「北山王」の居城であった場所。北山王はこの城を拠点に、沖縄本島の北半分を支配し、中国との交易なども行っていました。
外郭を含めると七つの郭から為る城は壮観で、堅牢強固な城として知られましたが、1416年、中山軍(ちゅうざんぐん)に滅ぼされてしまいます。琉球統一後は「北山監守」と呼ばれるこの地を監視平定する役人が置かれました。17世紀に薩摩藩が琉球にやって来た際にはその第一攻撃目標にもなったといいます。
全体で東西800メートル、南北350メートル、面積にして37,000平方キロメートルという広大な縄張りを誇り、傾斜にあわせて伸びる長大な石垣がかつての北山の繁栄を今に伝えています。1972年(昭和47年)には国の史跡に指定されました。2000年には琉球王国のグスク及び関連遺産群の一つといて世界遺産にも登録されています。
中城城、首里城と共に日本100名城(98番)にも選出されている、沖縄を代表する城の一つです。
沖縄県下で最大級の縄張りを誇る今帰仁城。地形を巧みに利用して作られた石垣がどこまでも続き、その向こうに青い海が見える。
主郭にある火神の祠と山北今帰仁城監守来歴碑記(さんほくなきじんじょうかんしゅらいれきひき)。
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今帰仁城跡(なきじんじょうあと) DATA
- 場所: 沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101
- 交通(公共交通機関で): 名護バスターミナルからバス65番、66番で今帰仁城址入口下車徒歩15分
- 交通(車で): 沖縄自動車道許田ICから国道58号、県道84号・115号を今帰仁方面へ車で26km。那覇空港から車で約2時間45分。
- 駐車場: あり(無料 320台)
- 期間: 通年
- 時間: 8:00~18:00(最終入場は17:30)(時期により変動あり) 5~8月は8:00~19:00(最終入場は18:30)
- 休み: 無休
- 料金: 入場料 大人600円、中・高校生450円 小学生以下無料。(今帰仁城跡・歴史文化センターと共通チケット)
- 問い合わせ: 0980-56-4400
今帰仁城跡