ゴーヤーチャンプルー
公開日: 2009年4月27日 | 最終更新日 2015年6月24日
沖縄のソウルフード
独特の苦味が沖縄の暑さにぴったりな「ゴーヤー」。沖縄県外のスーパーでも見かけることの多くなったこのゴーヤは、ツルレイシと呼ばれる植物の実だ。ごつごつブツブツの表面を持ったこの印象的な瓜科の実を、豆腐や卵などと炒めた沖縄料理が、「ゴーヤーチャンプルー」。「チャンプルー」というのは「混ぜたもの」「混ぜこぜにしたもの」というような「ちゃんぽん」とほぼ同義の意味を持つ沖縄の言葉で、「ゴーヤチャンプルー」以外にも「ソーミンチャンプルー」「タマナーチャンプルー」「マーミナーチャンプルー」「フーチャンプルー」「チキナーチャンプルー」など数々のチャンプルー料理がある。
苦味を持つゴーヤは好き嫌いもわかれるが、この苦味こそが暑さの中でも食欲を増進させ、夏バテの防止となる。スタミナ源の「肉」、「卵」、良質な植物性たんぱく質でもある「豆腐」、そして水溶性ビタミンと、健胃効果も期待できる苦味タンパク質を含む「ゴーヤー」が「チャンプルー」になったこの料理、まさに栄養たっぷり、夏でも元気が出る沖縄のソウルフードなのだ。
Memo
ツルレイシは、温暖な地域では一年中収穫できる植物で、沖縄以外でも、九州や南西諸島でも一般的な食材の一つ。「レイシ」「トーグリ」「ニガゴイ」「ニガゴリ」「ニガウイ」などと呼ばれるほぼ同種のものが、「おひたし」や「味噌炒め」「油いため」などで食されている。