日本の国技「相撲」についてどれくらい知っていますか?
公開日: 2019年6月13日 | 最終更新日 2024年2月11日
神への奉納という意味が元々ある為に、礼儀作法が非常に重要視される相撲。まわし以外身に着けないというのもその礼儀作法の一つですが、このまわし、一体どれくらいの長さがあるのでしょうか。
胴回りの4~5倍は必要なまわしの長さはその力士の体格によっても変わってきますが、およそ5~9メートル。過去には、12メートル以上もの長いまわしを巻いていた力士もいたとか。
ちなみにこのまわしの素材、取り組みの時には、関取は正絹、幕下以下は木綿(雲斎木綿または帆布ともよばれる固い木綿)と厳密に決められているそうです。関取も稽古の時は同じく木綿のまわしを使いますが、このまわし、基本的に洗濯はしないのです。洗われることによって、木綿がへたり型崩れして、怪我から身を守るという意味もあるまわしの着用効果が減少するためで、また験担ぎの意味もあるそうです。
決まり手の数は?
相撲の決まり手は、俗に「四十八手」といわれますが、現在、相撲協会が定める規定によると「ハ十二手」あるそうです。
吊り屋根?
両国国技館に入ってまず圧倒されるのが立派な吊り屋根。重さはなんと6トンあります。
アルミ軽合金で出来た骨組みに、ケヤキやヒノキ、杉などを用いた豪奢な作り。古くは東屋作りでしたが、明治期に伊勢神宮と同じ切妻で千木と堅魚木を持つ神明造りに変えられました。屋根の四隅には、「四房」とよばれる赤・青・白・黒の絹糸で作られた房が垂れ下がり、それぞれ朱雀・青龍・白虎・玄武の神を表し、これには神聖な土俵を守護する意味があるそうです。ちなみにこの房、長さは2.3メートルあり、太さが70センチメートル、重さは実に25キログラムとか!
周囲をぐるっと囲う紫色の「水引き幕」と呼ばれる布は、「けがれ」を払う意味があるそうです。